佐藤健主演「るろうに剣心」音楽担当・佐藤直紀が「最終章 The Final/The Beginning」の表現の違いを語る
一方の「The Beginning」は、逆にこれまでの「るろうに剣心」に対するイメージを、良い意味で裏切る勇気で取り組みを行ったという。「The Beginning」は剣心と巴の愛の物語ではあるが、そのことを音楽で語りすぎると甘くなってしまうし、チープになる。音楽として2人の心情を描きながら、甘くなり過ぎない、寄り添い過ぎない、少し引いた音楽にしていると、その特徴を解説。例えばピアノにしても、通常の映画では中々許されないという「歌いすぎない」演奏を意識したという。
佐藤直紀はこの10年間を振り返って、改めて「るろうに剣心」シリーズは、間違いなく自身の代表作だと語る。「このシリーズをやってきたからこそ、いまの僕の映画音楽やドラマ音楽がある。作曲家としても、経験しておかなければいけないことだったと思います。『最終章』に取り組むのは怖かったです。果たして、この成熟した映像にふさわしい音楽を作ることができるのか。そんなプレッシャーがありました。スタッフ、キャストが命を削って作り上げたものに、どうにか報いたい。10年分の思い、そして10年分の重み。感じていただければ幸いです」と話している。
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【HP】wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin2020/