板垣李光人「とても目が素敵で、印象的な方だと思いました」
――主演の吉沢亮さんの印象はいかがでしょうか。
これまで、吉沢さんが出演されている作品をたくさん拝見してはいたのですが、実際にお会いして、芝居をさせていただいたときに、とても目が素敵で、印象的な方だと思いました。
栄一が、初めて見る世界に目を輝かせるような、子供のようなすごく澄んだ目をされているときもあれば、鷹のような鋭い目をされているときもあって、その変化を間近で感じることができてとてもうれしかったです。
芝居以外のところでは、僕が5月に情報番組のパーソナリティーをやらせていただいたのですが、その時に朝2時半に起きて、番組が終わってから「青天を衝け」の撮影に向かうことがありました。
以前に、吉沢さんも経験されていたので、朝早いことなどを心配してくださって、「大丈夫?」と声を掛けてくださり、優しい方だなと思いました。
あと、服の話もしてくださいました。僕は変わった服が好きなのですが、「今日は変な服?」「今日は普通ですね」っていう会話をしました。
――撮影で印象的に残っているシーンはありますか?
今回は、残念ながら実際にパリへ撮影に行くことができなかったので、事前に映像などを見せていただき、イメージを膨らませながら撮影しました。
ナポレオンに謁見するシーンでは、豪華絢爛な宮殿には、たくさんの人が並んで、正面にナポレオンがいて、宮殿に足音が響く、緊張感がある中で…ということを想像しながら集中して撮影に臨みました。
また、栄一と二人でセーヌ川の川辺を歩くシーンがあるのですが、残念ながらグリーンバックでの撮影で…その時も風だったり、川のにおいだったり、パリの景色だったりというのも全部想像しながら演じました。なので、完成した映像を見るのがとても楽しみです。
――パリ万博では、昭武と栄一との関係性が見どころかと思います。二人の絆をどのように感じられましたか?また、昭武と栄一の見どころはどこでしょうか。
昭武に近しい家臣ではありながらも、二人は身分が違いますが、パリで栄一の柔軟な考え方や聡明さに触れ、昭武は栄一に信頼を置いていきます。
父の斉昭は、とても厳格な人で昭武もその考えを受け継いでいるのですが、そんな中で、栄一の考え方や柔軟さに感銘を受けます。
パリでも水戸の侍たちと問題が起きたときに、栄一の考えに昭武は共感しますし、慶喜からの手紙が届いて自分はどう行動すべきかと迷ったときにも栄一の考えに心を打たれます。
昭武が身分を越えて栄一に心を動かされていくところは、今後の見どころの一つになると思います。