高畑充希、“ひるね姫”に「24色では足りないくらいの感情が動いた」
神山健治監督初の劇場オリジナルアニメーション「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」が、3月18日に公開初日を迎え、東京・新宿ピカデリーで行われた舞台あいさつに高畑充希、満島真之介、前野朋哉、高橋英樹、江口洋介、神山監督が登壇した。
現実の世界では昼寝ばかりして不思議な夢を見る森川ココネ、夢の世界ハートランドのお姫様であるエンシェンの2役を演じた高畑は、大歓声に迎えられながら物語の“相棒”ジョイの縫いぐるみを連れて登場。
「私が演じたココネは、お昼寝が大得意の女子高校生で、私も学生時代ずっと寝てたので、通じるところを感じながら演じさせていただきました。
さまざまなことが起こるのですが、彼女の変わらない“前進力”で周りを変えていく女の子で、世界を救わないヒロインというキャッチコピーの通り、チャーミングなヒロインをやらせていただき光栄です」と、役柄との共通点も披露した。
ココネの幼なじみで、“理系オタク”のモリオを演じた満島は「僕の役は、ココネちゃんとさまざまな冒険をしていくのですが、一番お客さんに近い役かなと思うので、皆さん、ぜひ僕の動きにも注目してご覧になってください。今回神山監督に出会って、劇場版で声優をさせていただくのは初めてなので、ついにこの日が来たかと、胸がいっぱいです」と万感の思いを吐露。
また、ココネの父親・モモタロウと、夢の世界ではピーチを演じた江口は「声優は初挑戦だったのですが、ココネの声を聞きながらやっていると、映画のシーンを作っているような感じで。細かい製作段階も初めて見せていただきました。アニメーションは実写と違って最後に役者の声が入ります。
最後の色付けとして我々の声が入るので、身が引き締まる思いでした。近未来のお話でありながら、家族愛を感じられる作品ですので、家族で楽しめる作品だと思います。ぜひ皆さま家族で楽しんでください」とコメント。
今回、監督からの熱烈なオファーにより、森川ココネとして主題歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」を担当した高畑について、監督は「(忌野)清志郎さんの詩をどうにか本作の主題歌にしたくて、実際に制作段階でもこの曲を聴きながら作品を作ってきました。
僕の中では、映画を締めくくるダイアローグの意味もあるので、どうしても高畑さんに、ココネとして歌ってほしくてお願いしました」と本作の主題歌に込められた思いを明かす。
そして、3月18日は“世界睡眠デー”(世界睡眠医学協会が世界的に定めた、由緒正しき眠りを見詰め直す日)にちなみ、キャスト陣の快眠法を発表。
高畑は「私は3秒で眠れるので現場の合間もすぐ寝てしまうので、顔に寝跡がついてしまって、よく怒られてしまう方のなのですが、いつもないと困るのは『着圧靴下』です」と明かす。
続いて、満島は「僕は、汗かきなので、自分は話しながら寝てしまうことがあるくらいなのですが、きちんとん寝たい時は『お香』をたきます。ハテナ(?)型の抱き枕も好きで、最近使っています」と、コメント。
すると江口も「俺も、2秒で寝られるんですけど、お風呂にゆっくり入って、音楽聴いて、本を読んだり、して、その日のスイッチをOFFにして、その日によってバラバラですが、布団に入るとすぐ寝てしまいますね」と語った。
これを受け、負けじと前野は「僕は、5秒くらいですね(笑)。快眠法としては、2歳の息子が抱きながら寝ると湯たんぽみたいで気持ちいんです」とほっこりエピソードを披露。
眠るまでに時間がかからない4人に続き、高橋は「私は、4秒くらいですかね(笑)。最近は、難しい漢字の本とか、クイズとかの本を読んでいると、頭が痺れて眠くなるんです」とこちらも独特の快眠法を披露した。
また、2日後の3月20日(月・祝)は神山監督の誕生日ということで、ハッピーバースデーの曲とともにサプライズでケーキが登場。突然のバースデーケーキの登場に、監督は「ちょっと、びっくりしてしまって…! 今年で51歳です。実は、結構監督をやっているんです」と笑わせた。
高畑から、直筆の色紙をプレゼントされると「いやー、本当に宝物です。こんなすてきな色紙まで、ありがとうございます」と喜びを語った。
最後に、主演の高畑は「皆さま、今日はありがとうございました。今回の映画は、モリモリ盛りだくさんで、私は見た後に自分の中の24色では足りないくらいの感情が動いた作品でした。
このスケールの作品は絶対映画館で見てほしいです! 頭というより、感覚で世界のスピードについて行ってほしいなと思います。そして、私はエンドロールがすごく好きなのですが、物語の終着点なので、最初から最後まで、目をカッ開いて、見てほしいなと思います。
好きだと思ったら、ぜひ周りの人に、勧めてください!」と語り、舞台あいさつは幕を下ろした。