<おかえりモネ>清原果耶“百音”が上京へ!百音を支えた永瀬廉“りょーちん”ら気仙沼&登米の面々を振り返る

2021/07/18 10:00 配信

ドラマ レビュー

「おかえりモネ」第5回より(C)NHK

清原果耶がヒロインを務める連続テレビ小説「おかえりモネ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。7月19日(月)放送の第46回から、百音(清原)は気象にまつわる仕事に就くため上京する。新章スタートを前に、百音(清原)の背中を押した愛すべき地元の仲間たちを振り返る。

りょーちん(永瀬廉)の涙に反響…


ここまでの「おかえりモネ」で最も注目を集めたのは、百音の幼なじみ・亮(永瀬廉)とその父・新次(浅野忠信)をめぐるエピソード。“りょーちん”こと亮は第6回(5月24日放送)で初登場。茶髪のイケメン漁師ぶりでさっそく視聴者を沸かせた。

だがその後は、亮が少しずつ過去の心の傷を見せていく展開に。第36回(7月5日放送)では船室で母・美波(坂井真紀)の写真を見ながら涙を流し、第38・39回(7月7日・8日放送)では、震災で負った心の傷から立ち直れずにいる父への複雑な思いを吐露。見る者の涙を誘った。

「おかえりモネ」第39回より(C)NHK


新次の心は、家と、船と、最愛の妻・美波を失ったあの日のまま。そんな新次に亮は「メカジキ50本挙げて(獲って)、祝杯上げてぇけど!俺、誕生日まだだから酒も飲めねえし」と絶叫。「一杯飲みながら、一緒に親バカだなぁって言い合える美波がいない」と子供のように泣きじゃくる新次に、もどかしさを募らせた。

だが、亮は立ち止まったままではいなかった。未知(蒔田彩珠)や明日美(恒松祐里)、三生(前田航基)らの前で亮が涙を浮かべ、「俺は、親父とは違うから。俺らは俺らの好き勝手やって生きていく」と前を向く姿には、感動の声が上がった。

震災で「何もできなかった」という思いを抱え、空虚な表情で島を出た百音にとっても、亮の言葉は力となっただろう。百音が「気象はね、未来がわかるんだよ」「この仕事で誰かを守ることができるなら、私は全力でやってみたい」と東京行きを決心したその背景には、おそらく亮がいる。百音の成長と並行して、亮をはじめ幼なじみたちの人生にも注目したい。