そんな百音の帰る場所はいつも、気仙沼に住む家族。心配性なほどに百音を心配する父・耕治(内野聖陽)と、百音を信じてどんな選択も応援してくれる母・亜哉子(鈴木京香)。気仙沼のカッコいい現役漁師として活躍中の祖父・龍己(藤竜也)。
そして、百音とは対照的に早い段階でゆるぎない夢を持ち、その夢のためさっさと高卒で就職を決めた妹・未知。第18回では、未知が種ガキづくりの研究に打ち込むあまり家族と衝突するシーンも話題を呼んだ。
本気で気仙沼のカキ養殖業のため研究に取り組む未知と、夢だけでは語れない被災地の復興状況。龍己に「たかが高校生の自由研究」と言われ「バカにしないでよ!」と嚙みついた未知に耕治が「申し訳ないけど、今、未知の夢にまでは手が回らない」と諭す展開は圧倒的な現実味を帯びていて、「おかえりモネ」というドラマが奥行きを増した瞬間だった。今後も折に触れて描かれていくであろう未知の人生にも注目が集まる。
さまざまな人々の愛情と助けを得て、自分で育てた夢を抱えて東京へとやってきた百音。第10週「気象予報は誰のため?」(第46~50回/7月19日[月]~23[金])では、今までとは全く違う世界が彼女を出迎える。
上京した百音は、下宿先の大家・井上菜津(マイコ)に温かく迎えられる。初めての東京に圧倒されていた百音だったが、菜津の優しく朗らかな人柄にほっとする。
入社面接の前に下見をしようと、朝岡(西島秀俊)がいる気象情報会社を訪れ、登米で出会った野坂(森田望智)と内田(清水尋也)に再会する。喜ぶ百音だったが、なぜか鬼気迫るようすの野坂たちに、突然テレビ局へ連れていかれてしまう。
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