コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズが原案の人気コミック「憂国のモリアーティ」。2020年初頭に行われた本作のステージ第1弾は、好評を博した。そして7月23日(金)より始まる、第2弾の「case2」。ウィリアム・ジェームズ・モリアーティを演じる荒牧慶彦と、敵対するシャーロック・ホームズ役の北村諒は、同舞台での再会を喜んでいる。今回はそんな2人に、出演舞台への思いなどを聞いた。
ーー舞台出演が決まったときの心境を教えてください。
北村:前回は1年半も前だったのかと驚いています。というのも公演後に緊急事態宣言が出て、空白の期間があったから。でも結果的に、最近やったような感覚で再集結できましたし、新メンバーと共にパワーアップした「モリステ」(舞台「憂国のモリアーティ」)を届けられることはうれしいですね。
荒牧:みんなでまた集まれるのはうれしいですし、このメンバーでまたいいお芝居ができることに対して高ぶりました。あと前回初めて西田(大輔)さんの演出を受けたのですが、思いも付かない演出が本当に多くて。いろんな人の息が合わないとできないことに、果敢に挑戦していく演出方法はすごいなと思っていました。役者として新しい発見を得られたことも、うれしかったです。
ーー演じているキャラクターに対する思い入れは?
荒牧:ダークヒーローものが好きで、「憂国のモリアーティ」はまさに当てはまる作品。自身は悪に徹して、民衆や正義のためにやりたいことを完遂するウィリアムの思想が大好きです。演じていて楽しいし、演じがいもありますね。
北村:シャーロックは基本的にすごくピュアで、自分に正直なんですよ。めちゃくちゃ頭が切れるのに、ウィリアムに踊らされている自覚がありません。信じる道をひたすら突き進み、それが結果的に盤上で踊らされている…そんなふうに見えたらいいなと思いながら演じています。
7月23日(金)~8月1日(日)東京・新国立劇場 中劇場