自身の幼少期の悲しさゆえ、蒼介はイラ立っていた
ところが、めいくが大地を置いて「にじや」からいなくなってしまい、蒼介の怒りは爆発寸前に。俊平と礼は、蒼介をなだめるが、蒼介はめいくを許せないといった様子。
なぜそんなにめいくにイラ立つのかと理由を聞かれた蒼介は「あいつオレの母ちゃんに似てんだよ」とぽつりとつぶやいた。幼いころ、女手一つで育ててくれた母が、ある日突然帰ってこなくなった日のことを思い出していたからだった。
事情が分かった俊平は「待っているのは何もしないのと同じ」と、子どもたちを礼に守ってもらって、めいくを探しに出た。めいくは、シンガーソングライターとして輝き続けたい気持ちと、一人きりでの子育てという現実を両立させようと奮闘していたのだった。街中でギターを鳴らして歌うめいくを見つけた俊平は、「信じてました! 帰りましょう、僕たちの家に」と手を差し伸べた。
礼の「おかえり」ハグで4人+子どもたちが再集結
帰ってきためいくに、怒鳴りたい気持ちを6秒数えてかき消す蒼介。礼は「おかえりなさい」とめいくをハグして、彼女を再び迎え入れたのである。
「何の根拠もないのに信じられるのが、家族なのかなって今そう思ってます」と、俊平が語った。悲しい過去を抱えた蒼介も、完璧を求めようと頑張りすぎてしまう礼も、引き寄せられるようにやってきた自由奔放なめいくも皆、自然と家族になっていく日が近いのかもしれない。
視聴者からは「表情一つ一つに乗っかった思いまで、しっかり伝わるドラマだわ」「信じられる人と出会えるのって本当奇跡だな」「仲野太賀がタバスコ親子を受け入れたときの微笑み、すごく泣けた。素晴らしい役者さん」などの声が届き、Twitterのトレンドランキング入りを果たしている。
次回、第3話は8月13日(金)に放送される。めいくと大地親子が暮らし始めて賑やかになった「にじや」には、なんだかんだ言いつつも、俊平と礼も頻繁に顔を出すようになっていた。蒼介は、俊平と礼に、改めて「ここで一緒に暮らそう」と提案。しかし、礼は「誰にも頼りたくない」と蒼介の申し出をあっさり却下する。
一方の俊平も、みどりと一緒に住んでいた家を引き払う気にはなれず「にじや」に住むことをためらっていた。俊平は妻・みどり(山本美月)が亡くなったという事実を、息子・陽に伝えることができず、思い悩む。