中居正広「何をやったら面白いかをずっと考えていた」
“美文字大辞典”や“芸能人の資格取得”など独自の企画でブームを生んだ「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日系)が、満を持して4月からゴールデンタイムに進出。
「深夜は深夜で、深夜ならではの面白さがあって、“これはゴールデンにもっていってはいけないな”という番組もあります。でも“―図書館”は、スタッフも僕も『いつかはゴールデンに』と思っていた番組。これでスタートラインに立てた感じです」
そう話す中居正広が、ゴールデンに枠移動し、さらに生放送に挑戦する経緯を話してくれた。
「ことし1月に、“―図書館”がゴールデンにいくという話を聞いてから、何をやったら面白いかをずっと考えてて、“生”じゃないかな?と。今、報道番組以外だとゴールデンの生放送は『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)とか。バラエティー番組は収録した映像を “これはまずい、これはいける”とチェックした上でのオンエアだと思うんです。テレビで放送できる表現は昔よりずっと厳しくなってるし、僕やゲストが収録で話してるワードがどのくらいOKなのかも分からない。でもホントに面白いものや活気あるものは、リスクと背中合わせの中からしか生まれないんじゃないかなって。何が起きるか分からないのは怖いけど、“―図書館”のチームは、“テレビを面白くしよう”と心底思ってる人たちの集まりなので。腹くくって気概をもってやるのは、僕はいいなぁと思います」
この生放送という大きな挑戦に不可欠なのが、番組スタッフとの信頼関係だ。
「各番組をやるときに、僕はスタッフが僕の意見を聞きたいのか、自分の思い描くものをやりたいのかをすごく見ます。それによって自分の立ち位置も決まるので。“―図書館”のスタッフからは、『これをやりたい』という強い意志が伝わってくるので、僕はスパイス程度に提案しつつ自分の位置を模索する感じ。僕が相手を信頼するのは自分の嗅覚でしかないけど、そんなに間違ってないような気がします。生放送に関しては、今でもちょっと不安ですけどもね(笑)」
と、不安な心境を正直に打ち明ける中居だが、その顔つきは心配を語る言葉とは裏腹にやる気で輝いている。
「追い込まれる方が燃えるわけじゃないけれど、やっぱり見えるものより見えないものの方がやりがいがありますよね。それはドラマでも何でもそう。企画書を見たときに『これだったらできるかな?』って青写真が描けるものよりも、『こんなのムリだよ!』と思うものの方が断然面白いな、というのは自分の中にあります」
発売中の「週刊ザテレビジョン」2017年第13号では、中居正広のインタビュー全文と、奥村篤人プロデューサーのインタビューも掲載。スタッフとの信頼関係に迫っている。
取材・文=浜野雪江
4月24日(月)から毎週月曜夜8:00-8:54
テレビ朝日系にて放送