映画「岬のマヨイガ」(8月27日[金]公開)の完成披露試写会が7月27日に東京都内で行われ、舞台あいさつに芦田愛菜、大竹しのぶ、粟野咲莉、川面真也監督が登壇した。
同作は、柏葉幸子の同名小説を長編アニメーション映画化したもので、居るべき場所を見失った17歳の少女と声を失った8歳の女の子が、懐かしくて少し不思議な伝説の家「マヨイガ」で織り成す、血のつながらない新しい家族たちとの温かい共同生活を描くノスタルジックファンタジー。
事情により家を出てきた17歳のユイ(声・芦田)と、両親を事故で亡くしたショックで声を失った8歳のひより(声・粟野)。居場所を失った2人は、不思議な老婦人・キワさん(声・大竹)と出会い、海を見下ろす岬に建つ不思議な古民家「マヨイガ」に住むことに。2人はキワさんの温もりに触れ、それぞれの傷ついた心は次第に解きほぐされていく、というストーリー。
舞台あいさつでは、登壇者たちがそれぞれ注目してほしいポイントを紹介。
芦田は「私はご飯を食べるシーンがすごく印象的。最初にユイとひよりとキワさんが一緒に食べるシーンで、ずっとユイが『おいしい、おいしい』って言っていて、ご飯ももちろんおいしいと思うんですけど、それ以上に誰かと一緒に会話をしながら食べるということがおいしく感じることなのかなというふうに感じて、まさにこれが小さな幸せだなと思ったので、ぜひ皆さんにも食事のシーンに注目して見ていただけたらうれしいです」と語った。
一方、大竹は「どのカットも景色が素晴らしくて、きれいな画がたくさん出てきます。さっき監督さんに聞いたら、全部(作品の舞台となる)岩手でロケハンしたと言っていて、私も岩手に行きたくなりました(笑)」とにっこり。
また、粟野は「“ふしぎっと(劇中に登場する優しい妖怪)”たちが本当にかわいくて、一人一人個性があってとても面白いのでよく見ていただきたいです。また、見ていたらおなかが空いてきそうになっちゃうくらいおいしそうな食べ物がたくさん出てくるので、注目していただきたいです」とアピールした。
8月27日(金)全国ロードショー
配給:アニプレックス
(C)柏葉幸子・講談社/2021「岬のマヨイガ」製作委員会