発行部数が日本国内累計1000万部、全世界累計3000万部を突破した、子供に大人気の科学漫画「科学漫画サバイバル」シリーズ。2020年に映画化された『人体のサバイバル!』に続く劇場アニメ第2弾『深海のサバイバル!』が、8月13日(金)より全国公開される。サバイバルの達人を自認し、持ち前の勇気とアイデアでさまざまな困難に立ち向かっていく主人公・ジオ役を務めるのは、「アイドルマスター シンデレラガールズ」のキノコが大好きな超個性派アイドル・星輝子役などで知られる松田颯水。今回、彼女にインタビューを行い、作品への思いなどを聞いた。
――『深海のサバイバル!』が映画になるとお知りになった時の感想をお聞かせください。
「最初にスケジュールをいただいた時に、『東映まんがまつり』のCM収録とだけ聞いていたんです。現場で台本をいただき初めて、『人体のサバイバル!』に続いて『深海のサバイバル!』が映画になると知り、驚きのまま収録をさせていただきました。その時はまだ実感がなかったんですけど、CMを皆さんに見ていただいて『もう一度、映画でジオを演じられるんだ!』という感動が沸いてきました」
――「科学漫画サバイバル」シリーズとの出会いをお聞かせください。
「一昨年、劇場版第1弾のPVが公開される直前にオーディションがあったのですが、それが『科学漫画サバイバル』シリーズとの出会いでした。お昼に連絡をいただいて、その日の夕方にオーディションを受けるというタイトなスケジュールで、すぐに本屋さんへと駆け込んで原作を買いました。もともと科学館や博物館に行くのは好きでしたので、プラズマボールみたいな不思議ガジェットを見ると、テンションが上がるんですよ(笑)。今回の映画のテーマになっている『深海』については、私にとって水の怖さを一番感じるものかもしれないですね」
――本シリーズと演じられているジオの魅力についてお聞かせください。
「シリーズ自体は科学ということもあり、ハードルが高いなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ジオくんを含めて登場人物がめちゃめちゃギャグなんです(笑)。博士がいろんなことを教えてくれる中で、楽しくも激しいリアクションをみせてくれるジオくんたちの笑いを交えて、科学の知識を得ることができるのが原作の魅力だと思います。劇場版は、映画ならではのエモーショナルな瞬間がはっきりと描かれていて、もしかしたら原作よりもジオくんの地頭の良さを感じる瞬間が多いかもしれないですね。博士たちに何か教わった時には『へー、そうなんだ!』って、皆さんと同じ目線にいるんですけど、何か行動しなければいけない時には、真っ先に立ち上がることができるんです。そんな笑いと賢さ、そして勇気を兼ね備えたジオくんは、本当に魅力的だなって思います」
――松田さんは少年役を演じることも多いですが、その際に意識されていることがありましたらお聞かせください。
「少年役を演じる時に『気持ちは少年だけど、体が少年になっていない』と、指摘をいただいたことがあります。そして、怒る時に胸の浅いところで呼吸して発声すると、女の子のままになってしまうと教えていただきました。その経験から『自分は男の子なんだ』と思い込みながら、お腹の奥の方から声を出すようにしています。声優としては、今出演しているキッズ向け作品を見ている子供たちが、将来、声優になって現場で『松田さんの演技、聴いていました!』って言われるのが夢なんです!そういう方たちに出会えるまで、お仕事を続けていたいなと思っています。声優は何にでもなれる仕事だなって、もともと思っていたのですが、いろいろな作品に出演させていただく中で、1日の中で魔法少女だったり幽霊の少年だったりと、いろんな役を演じることができるのも魅力だなって感じます」
――映画の公開を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。
「私と同じように水を怖いと思っている人には、『こんなに海ってきれいだったんだ』『これなら怖くないかも』と感じてほしいです。そして、もともと水が好きな人には『こういう危険もあるから気をつけようね』と、どちらの人にも届くメッセージがこもっているので、楽しいところも真面目な部分も全身で受け止めてください。映画館でお待ちしています!」
文・撮影=中村実香