7月16日、東京・代々木公園上空に突如として“巨大な顔”が浮かんだ。誰なのかも分からないビル6~7階分もの大きさの “顔”は、多くの目撃者によって「びっくりした」「進撃の巨人みたい」などとSNSで共有されたり、ネットニュースに多数取り上げられたりと大きな話題になった。
実はこれは、東京都が展開する文化プログラム「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」として採択された「まさゆめ」というアートプロジェクト。年齢や性別、国籍を問わず世界中から広く顔を募集し、選ばれた「実在する一人の顔」を2021年夏の東京の空に浮かべるというユニークな企画で、同プロジェクトを手掛ける現代アートチーム・目[me]のアーティスト、荒神明香さんが中学生のときに見たという夢に着想を得ている。
同企画のほか、最近ではところざわサクラタウンの角川武蔵野ミュージアム(埼玉・東所沢)にて開催されているアート展「アマビエ・プロジェクト~コロナ時代のアマビエ~」へ代表作とも言える「reflectwo(リフレクトゥ)」を出品したことでも注目を集める荒神さん。そんな彼女に、「まさゆめ」の裏話や「reflectwo」に込めた思い、コロナ禍での芸術活動などについて話を聞いた。