戸田恵梨香と永野芽郁がW主演を務める水曜ドラマ「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」(毎週水曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)。2週間の本編休止をはさみ本放送再開となった8月18日の第5話で、同作最高の視聴率――個人全体視聴率7.0%、世帯視聴率12.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得した。それだけ続きが待ち望まれていた要因は、なんといっても出演者の魅力にある。今回はW主演のひとり、警官の仕事がつらすぎて辞めようとしていた新米“天然女子”川合麻依が当たり役となった永野芽郁の魅力を、フリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。
元警察官が描く“リアル”な交番エンターテインメント
“やけにリアルな交番エンターテインメント”「ハコヅメ」が人気である。やる気のない新人警官・川合麻依(永野)が、デキる先輩・藤聖子(戸田)とバディを組んで次第にたくましくなっていく。
「ハコヅメ」という物語の魅力――それは、これまでの警察ドラマとはひと味違うところである。原作者・泰三子が元・警察官だけあってリアルであることが売りのひとつで、そのリアリティーとは警察官といえども決して特別な人物ではないし硬派なわけではないところだ。
給料目当てで就職した川合のような人物は、つらいことが多すぎるため辞めようとするような弱さを持ち、日々、体験するハードな現場に辟易しているのだ。そこに親近感が沸く。
事件解決のみならず、警官たちの決して特別ではない日常――部屋に集まって恋バナしたり、合コンしたり。捜査のときはお風呂にも入れずタコ部屋みたいなところにカンヅメになって身も心もボロボロになってしまうこともある。そういった警察官たちの日々をライトな感覚で楽しめる。
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