高畑充希が主演を務める映画「浜の朝日の嘘つきどもと」の9月10日(金)の公開日に先駆け、ドラマ版が配信された。
主演の高畑充希に加え、豪華俳優陣が参加
「百万円と苦虫女」「ロマンスドール」など作品を手掛けたタナダユキ監督がオリジナル脚本で挑んだ本作、福島県・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、高畑演じる東京の映画配給会社に勤めていた福島県出身26歳の茂木莉子が恩師との約束であった「『朝日座』再建」のために奮闘する姿を描く。
ほかにも「朝日座」の支配人・森田保造役には今最もチケットが取れないと言われる落語家の柳家喬太郎。莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子役にはバラエティ番組だけではなく女優としても多くの作品に出演している大久保佳代子をキャスティング。さらに甲本雅裕、佐野弘樹、神尾佑、竹原ピストル、光石研、吉行和子という豪華俳優陣が集結した。
後日譚を描いたドラマが配信
この度、映画「浜の朝日の嘘つきどもと」公開に先駆け、ドラマ版のデジタル配信の実施が決定。現在配信中。
ドラマ版「浜の朝日の噓つきどもと」は本作の後日譚、2020年10月に福島中央テレビ開局 50周年記念作品として放送された際には、福島県での総合視聴率は20.3%と、高視聴率を記録した。その後全国でも放送され、「第58回ギャラクシー賞テレビ部門『選奨』」を受賞するなど好評を博した。
映画のあらすじ
100 年近くの歴史を持つ福島・南相馬の映画館「朝日座」。ある日、茂木莉子と名乗る女性(高畑充希)が支配人の森田保造(柳家喬太郎)の前に現れる。莉子は、<経営が傾いた「朝日座」を立て直す>という高校時代の恩師・田中茉莉子(大久保佳代子)との約束のため東京からやってきた。すでに閉館が決まり打つ手がないと諦めていた森田だが、見ず知らずの莉子の熱意に少しずつ心を動かされていく。
ドラマ版あらすじ
夢破れた売れない映画監督・川島健二(竹原ピストル)は、生きる希望を失くしてさまよい歩き、「死ぬ前に好きだった映画でも観よう」と南相馬市の古びた映画館「朝日座」へと辿り着く。
そこで働いていたのは、来場した客から入館料をくすねるモギリ嬢の茂木莉子(高畑充希)と、お喋り好きな支配人の森田保造(柳家喬太郎)。川島は、そんな2人が繰り広げる騒がしい日常と、客に古い名画を2本立てで観せる「ニューシネマパラダイス」のような映画館に居心地の良さを感じ、しばらくこの街に滞在することを決意する。
そんなある日、金持ちの未亡人・松山秀子(吉行和子)から「この街のためになる映画を作ってほしい」と声を掛けられる。あきらめた夢と折れたプライドがうずく川島。心が揺れ動く中、「この街で“悲惨なドキュメンタリー映画”を撮りたい」と言う、もう一人の映画監督・藤田慎二(小柳友)が現れる。