映画「ムーンライト・シャドウ」(9月10日[金]公開)の完成報告会見が9月1日に東京都内で行われ、出演者の小松菜奈、宮沢氷魚、佐藤緋美、中原ナナ、原作者の吉本ばななが登壇。さらに、エドモンド・ヨウ監督がリモートで登場した。
同作は、吉本の原点ともいえる同名小説を映画化したもの。ある日、突然に愛する人を亡くした主人公・さつき(小松)が、死者ともう一度会えるかもしれないという不思議な「月影現象」を知り、悲しみをどう乗り越えるか、どうやって未来へ進んでいくのかを描く名作ラブストーリー。
会見では、小松が「『生と死』がテーマでもあるので、(それをしっかりと表現するためには)心が一番大事なので、その気持ちを思って素直に演じたいと思いました。撮影の初日は(恋人を)失ってしまった後のシーンだったのですが、どんどん心が薄くなっていく感じというか、さつきの気持ちが入ってきて『独りなんだ…』という孤独感に襲われたりしました」と撮影を振り返った。
一方、吉本は映画化について「小説を書く時は(登場人物たちは)頭の中の人たちなので、結局は“思い”だけを描く形になるのですが、小松さんがさつきを演じてくださったことで、『若い肉体が若い肉体を失ったんだな』ということがすごく伝わったきて、『(当時は)こういう感じが書きたかったんだな』というのが思い出せました」とにっこり。
9月10日(金)全国ロードショー
配給:エレファントハウス
(C)2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会