ヘミングウェイは未来を変えられる能力も?
総理大臣とテレビで公開討論をすることになったヘミングウェイだが、そこで総理の死を予言。討論の様子を取材していた詠美が、自身のノートにふと目を落とすと、総理の上にシャンデリアが落ちている絵が描かれていた。ヘミングウェイが詠美の部屋に泊まったときに描いたものだ。そしてそれが現実のものとなってしまった。
新聞社に戻り、ヘミングウェイと電話していた詠美は「未来を変える力があるとしたら、みんなを幸せにしてほしい」と訴える。それにヘミングウェイは「もう(未来を)変えてしまいました」と言い、実はシャンデリアが落ちる絵を描く前に別の絵を描いていたが、「その絵が詠美を不幸にする気がして、破いてしまった」と明かした。絵に描かれていたのは、詠美の上司・橋らしき人物だった。
ヘミングウェイの存在と女児失踪事件が複雑に絡み合いながら進んできた物語。ヘミングウェイに未来を変える能力まで備わっているとするならば、その出自の謎がますます深まってしまった。本話では、第1話以来となる寺の住職・深見(リリー・フランキー)の登場があったが、それも不穏な空気を残したまま場面が終わった。
先が読めな過ぎる展開が次への期待をふくらませる。
第7話は9月10日(金)に放送。崖から大勢の人々に見送られて海に飛び込んだという記憶がよみがえったヘミングウェイは、自分が何者なのかを考え続けてきたものの、それだけではすべての記憶は戻らないと気付く。そして自分の過去を知るというNPO法人「しあわせの鐘の家」の代表・ローゼン(野間口徹)に、「あなたは何者なんですか?」と問い掛ける。
(文=ザテレビジョンドラマ部)