草なぎ剛、貫きたいことは“健康第一”!『年を重ねても歌ったり、お芝居ができていたら幸せ』日本の“最後の○○”に迫る!<最後の○○~日本のレッドデータ~>
草なぎ剛「『原点と気づきの番組』なんだと思いました」
――職人の方々のお話を聞かれて、印象に残ったことはありますか?
砥石採掘職人の土橋さんが、70歳でもとても若々しくて力強くて。
明るく元気で、一つのことを突き詰めている方のエネルギーがすごいなと思いました。
そういった人に僕もなれたらと思います。それに、刀が砥石で研がれて模様が生まれるということに本当にびっくりしました。
――収録を通して「ふだん身の回りにある物の本来の姿を知らなかった」といった気づきはありましたか?
時代の変化によって便利になったり、楽になったことで、失われたものがあるけれど、無くなってしまうものの中にも大切なことはあって…それを知らないという無知に気づきました。
今回、実際に日本固有の野菜を食べてみて、普段食べている野菜では感じることのない、苦みや味を感じて、自分の脳が驚いたというか、うれしい驚きがあって。
知ることは大事ですね。無くなってしまうと感じることもできなくなってしまう。
「当たり前のことは見えていない」ということに気づかせてくれるきっかけになる、いい番組です。原点があるんだと気づかせてくれる「原点と気づきの番組」なんだと思いました。
――収録中、「不ぞろいのものにぬくもりがある」とおっしゃっていましたね。どのようなところに魅力を感じられたのでしょうか。
僕は1950年代のジーンズが好きです。
1950年代も大量生産ではありながら今ほどの技術ではないから、工場によって作りにバラつきがあったりして、通ずるものがあるかなと思います。
もちろんそろっていて均一ということにも魅力があって、今の社会に必要なことではあるけれど、一つ一つの個性が好きという方もたくさんいると思います。欠点というかダメな所がイイというか。
VTRで和食料理人の野崎(洋光)さんが「在来野菜の苦みや渋みは欠点ではない、味なんだ」とおっしゃっていたように、僕もそこに魅力を感じました。
※野崎洋光さんの「崎」は正しくは「立つさき」