「自分もそういう行動をしてしまうんじゃないかって共感できたんです」
映画『藁にもすがる獣たち』は、曽根圭介による同名の犯罪小説が原作。10億ウォンの大金を巡り、欲望をむき出しにした人々が激しくぶつかり合うさまを描いている。この作品を選んだ理由を河井に尋ねると「韓国ノワール(人間の悪意や差別、暴力的な部分や闇社会を題材としたものなどを指す)は、ほんまにとことん怖い殺人鬼とか出てきますが、あの雰囲気が結構好きで。作品を見てみたら、あんな大金を手に入れたら自分もそういう行動に陥ってしまうんじゃないか、っていう人物描写もどこか共感できたんですよね」と語る。
また、「アルバイトで生計を立てているジュンマン(ペ・ソンウ)は、僕も母子家庭でお金にも苦労していたから(境遇が)すごく重なった。僕もバイト先で大金が入っているバッグを見つけたら隠すんちゃうか…とか、うっすら思いながら見ました」とレコメンド。
「バッグにサラダチキン6パックと豆腐6丁…稲田は連れて行かれました」
韓国好きを公言している河井に、韓国にまつわる思い出を尋ねると「昔、アキナと和牛と我々(アインシュタイン)で、韓国でライブをやったんです。その時、空港の出入国管理で稲田だけ止められまして(笑)。あいつ、当時ダイエット企画をやっていて。バッグにサラダチキン6パックと豆腐6丁入っていて、“これはなんだ。お前は一体何者なんだ!?”って職員さんに止められるっていう(笑)。別室に連れて行かれて、ようやく出てきたと思ったら“やっぱり見た目で止められんやな…”みたいなことボヤいてました」というエピソードを披露。
さらに「当時、観光地的な場所も行ったりはしたんですけど、僕はやっぱりご飯。(韓国に)行ったのはコロナ禍前なんで、街が24時間稼働しているイメージがあって。僕にとっての韓国は派手なネオンがいっぱいあって元気なイメージなんです」と語る。「僕、飲み屋街のガヤガヤしている感じが好きで…」と、街の雰囲気やお気に入りの韓国料理についても、目を輝かせながら話していた。