結木滉星、理想の結婚生活は?「かなり親バカになると思います」<ドラマ「エロい彼氏が私を魅わす」インタビュー>
圭吾は「回を追うごとに人間くさくなっていく」
――演じた圭吾は、どういう人物ですか?
最初は本当に爽やかで完璧で、誰もが「結婚したい」と思うような男性像を意識して演じていたんですけど、仁美の「他に気になる人が現れた」という一言と、まなぶという存在のせいで、圭吾がこれまで作り上げてきた人間像がどんどん、どんどん崩れていく。回を追うごとに人間くさくなっていくところは圭吾の見どころだし、そのギャップは演じていてもすごく楽しかったです。ここまで感情的なことができるのは、役だからこそだなと思いました。
――特に気をつけて演じた部分は?
物語の中盤で圭吾はある行動に出るんですけど、それが彼にとって初めてのことだったのか、それとも過去にも行ったことがあるものかが気になって。一応、自分の中では両方のプランを考えておいたんですけど、監督に直接お聞きしたときに「これが初めて」と言われたので、そこで演じる方向性がほぼ固まったのは覚えています。あとセリフを言うだけで悪い人に見えちゃう部分があって。そこについても監督と話して、「自分は今、悪者です」というのは感じさせず、あえて自然に演じるように意識しました。もしかしたら、それで逆に怖くなっているかもしれないけど(笑)。
――圭吾に共感できる部分はありますか?
男だったら誰しもプライドを持っているだろうし、そこに強くこだわってしまう気持ちは分かるんですけど、こだわったがための行動が僕には全く共感できなくて。演じる上で「自分だったら」というのは、あえて考えないようにしていましたね。むしろ吹っ切って、自分と圭吾は別物だと思って演じるようにしていました。