俳優の甲斐翔真が10月5日、東京・Bunkamuraシアターコクーンで行われたミュージカル「October Sky-遠い空の向こうに-」の初日前会見に、共演の阿部顕嵐(7ORDER)、夢咲ねね、栗原英雄、朴ロ美、中村麗乃(乃木坂46)、井澤巧麻、福崎那由他と共に出席した。
10月6日に初日を迎える心境を、主人公のホーマー役を務める甲斐は「このような状況下で、ここまで来られたんだなという実感がたった今湧いてきました。この奇跡をかみ締めながら、僕たちが作り上げた日本初演の『October Sky』を無事に千秋楽まで届けられるように祈りながら走り抜けたいなと思っています」とコメント。
そして、「ボーイズ(劇中でロケット制作に励む“ロケットボーイズ”のメンバー、甲斐、阿部、井澤、福崎)に関しては、昨日楽屋でタピオカを飲みました。タピオカボーイズ! それぐらい仲良くなっています(笑)」と共演者と親交を深めたことを明かした。
カンパニー全体については、「演出の板垣(恭一)さんが『僕の演出する舞台では、主演、脇役、アンサンブルの隔たりはなく、全員が主役であるべき。全員が見せ場を持って、そのシーンの主役であるべきだ』とおっしゃっていたんですが、まさに稽古を通して、一人一人のキャラクターに個性があって、主役の集まりみたいなカンパニーになりました。見る方も誰に感情移入しても、きっと感動できると思います」と、自信に満ちた表情を見せる。
最後に、「稽古の段階から、『お客さんはどう思うのかな?』って思いながら積み重ねてきたので、明日、初日の幕が開いて、皆さんにどんな感情を持って帰っていただけるのかが楽しみです。とにかく全員が無事に、常に健康で舞台に立てることを座長として祈りながら、東京、大阪まで駆け抜けたいと思っています」と意気込みを語って会見を締めくくった。
本作は、全米でベストセラーになった元NASAの技術者、ホーマー・H・ヒッカム・Jr.による感動の自伝小説「ロケットボーイズ」をミュージカル化。1999年にジェイク・ギレンホール主演で映画化され、アメリカで絶賛された2015年と2016年の二度のトライアウト公演を経て、日本で初上演が実現。
10月6日(水)から24日(日)までBunkamuraシアターコクーンで、11月11日(木)から14日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。
※朴ロ美のロは正しくは「おうへんに路」
◆取材・文=田中隆信
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
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