――ドラマの見どころを教えてください。
西野:コトハが「レディスコート葉鳥」に引っ越したところから物語が始まります。放った言葉が現実になり、みんなが何かがおかしいと思い始める中で、コトハの正義感の強い言葉がみんなを巻き込みながら、解決に向かって頑張って動いていくところを見ていただきたいです。第1話ではまだ明かされないところもありますが、住人も個性的な方々で、期待感が高まると思います。
永山:零至は霊感商法を企んでインチキ霊能師という役で、“言霊”が本当に存在するのかっていうことを確かめたいという気持ちと、コトハに好意を寄せているという不純な気持ちとを持っています。行動力のあるコトハのそばにいつもいるので、コトハと対比する立場として共に見守ってもらえるとうれしいです。
あと、アパートは男子禁制なはずなんですけどなぜかみんな零至を受け入れてくれるので、うらやましいと思われるかもしれません(笑)。とにかく、1話30分なので、展開が早くて、見ている人にはあっという間に感じられるんじゃないかなと思います。
斉藤:1話30分なので、その中で物語をどう進行させて、1話の中にある程度帰結させるかという落としどころは、きっと制作側も頭のひねりどころだと思います。昔、「リング」とか「らせん」(共に1998年)とか、ジャパニーズホラーが世の中を席巻した時代がありましたが、ジャパニーズホラーは洋物にはない独特なひんやりした世界観があると思うんです。
今、またちょっとしたホラーブームになりつつありますが、そこに関わってくると感じています。実際、撮影現場で血がばーっと出たりはしませんし、おばけの特撮を現場で見ているわけではないですが、醸し出される空気感としてのジャパニーズホラーのすごみみたいなものが、作品として見えてくるといいなと思います。
取材・文=Rum