ミュージカル「忍たま乱太郎」第12弾開幕!湯本健一『アクティブなショータイムを見ているような作品』【コメントあり】
脚本・作詞・演出・竹本敏彰コメント
まだ手直しするところはたくさんあるのですが、無事に良い形で今回のゲネプロを終えられて一安心しております。今まで忍術学園とドクタケが戦ってきた歴史はありますが、そんな両者が手を結んだら面白いんじゃない? というところから始まりました。
企画の最初に尼子先生と相談させていただくのですが、先生はだいたいアイデアだけ出すんです。「運動会やったら面白いんじゃない?」とか、「ドクタケと仲良くなったら面白いんじゃない?あとは書いてちょうだい」と(笑)。
今までは敵だったものが、今回は味方になるというところを面白く書かないといけない、というのがプレッシャーで、どう戦うのか、本当にお互い仲良くなれるのかをずっと考えていました。明日から本番が始まり、東京公演は24日まで数多くの公演がありますので、最後までみんなでけががないよう頑張っていきたいなと思います。
原作者・尼子騒兵衛コメント
私は忍者ショーが大好きなので、「忍たま」がミュージカルになると初めて聞いた時は、「いいじゃん!」と大賛成だったんです。最初の頃は、今と違ってとてもシンプルな舞台セットだったのですが、初演を観た時は、「神様仏様、本当に私が書いたものが、この舞台になったんですか?」と感動しました。
今作は原作の裏設定に関わる話なので、脚本の竹本先生とたくさん話し合いまして、古くからの原作ファンも、ミュージカル「忍たま乱太郎」のファンも納得してもらえる話になりました。演出の竹本先生は、ご自分でどんどんレベルを上げていかれて、挙句の果てに自分で自分の首を絞めることが多いのですが(笑)、今回、緩急、裏表のバランスが非常にいい舞台になったなと思います。
ゲネプロを観劇させていただいたのですが、六年生がかっこいいです。皆さんの後ろ姿、背中ってこんなにかっこいいんだなと。今は連載は終わりましたが、キャストの皆さんが原作のキャラクターを生きた人間として血を通わせてくれるので、忍ミュに原作のキャラクターが引っ張られると言うか、忍ミュキャストさんの個性がキャラクターに肉付けをしてくれることもたくさんありました。
それぞれのキャラクターが「生きている」と感じられるくらいに皆さんが演じてくださっていて、今回もすごく良かったです。