「私達は望む望まざるを問わずつながってしまう生き物」現代芸術家・大小島真木さんが再解釈した“アマビエ”とは
生命の木をイメージした「マンダラージュMANDALAJU」
ミュージアムに足を踏み入れると一際目を引くのが、会場中央奥に配置された「マンダラージュ MANDALAJU」(※MANDALAJUの3つ目の「A」は上にマクロンが正式表記)。およそ縦5.8m、横6.4mにも及ぶ巨大な絵画作品だ。
タコやクマ、亀などの動物や、人のようでいてどこか違う生き物、受精している卵子のように見えるモチーフが絡まり合って、“生命の木”として描かれている。
「マンダラージュは熱海のレジデンシーに滞在して制作しました。構成はガチガチに決め過ぎず、海辺で目にした生き物を描いたり、漂流物を押し当ててスプレーで跡を残したりと、その場で出会うものを取り入れながら制作していきました。例えば、海岸沿いでカメの死体を見つけたので、『カメが甲羅で世界を支えている』という図像を描いたりもしました」
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