アンコールは、こちらも最新曲の「涙のヒロイン降板劇」でスタートし、メンバーが今回の公演の感想を一人ずつ語った。
新メンバーの4人は「初めての武道館で緊張したけど、皆さんと最高の思い出が作れた」(豫風)、「今日はとても緊張しましたが、最高の誕生日になりました」(福田)、「これからも私の魅力を皆さんにたくさんお見せできるように頑張ります」(八木)、「もっともっと成長するために目標を高くしていきます」(河西)とコメント。
続いて先輩メンバーたちが「夢だった武道館。大好きなメンバーとステージに立ててすごく幸せです」(秋山)、「今日もかわいい紗栞をお届けすることができて満足です!」(小野田)、「これからも幸せな空間を、皆さんと一緒に共有できるように頑張りたいと思います」(小野)、「ずっと夢に見てきた日本武道館、そして12人体制になって初めてパフォーマンスをした今日。大きな2つの試練とともに、つばきファクトリーはまた一つ前に進めたと思います」(浅倉)、「結成の頃から応援してくださっている皆さんに日本武道館に立っているつばきファクトリーをお見せしたかったので、また一つ夢がかないました。これからも12人の姿を見ていてください!」(谷本)、「私にとって一生の宝物になりました。私たちの勢いは、まだまだ止まりません。暖かく見守ってくださるとうれしいです」(新沼)と、心境を告白。
最後はリーダーの山岸が「12人体制になったばかりですが、歩みを止めず2倍にも3倍にも成長して、このステージに戻ってこられるように頑張っていきたい。これからも応援よろしくお願いします!」と、ファンの前で再び日本武道館に立つことを誓い、「今夜だけ浮かれたかった」「マサユメ」を歌ってライブは終了となった。
終了後も、12人のメンバーはステージを何度も周り、会場に訪れたファンはもちろん、テレビでライブを観ていたファンに感謝の思いを伝えた。
そして、最後にリーダーの山岸が深く一礼すると、会場からこの日一番の大きな拍手が上がり、結成6年目でつかんだ夢の日本武道館は大成功で幕を下ろした。
だが、最後のあいさつで「日本武道館に私たちメンバーだけでは絶対に来ることができませんでした。今日、私たちが皆さんをここに連れてきたんじゃなくて、連れてきてもらったでもなく、皆さんと私たちで一緒に来れた。そんな気がしています。これからも私たちといろんな景色を見にいきましょう」と岸本が話していたように、つばきファクトリーのゴールは日本武道館公演ではない。
2017年に行われたメジャーデビュー曲の発売記念イベントで、リーダーの山岸は「ハロープロジェクト!はもちろん、アイドル界の主役になりたい!」と力強く宣言したほか、イベントにゲスト出演したハロー!プロジェクトの先輩グループの℃-uteを目指し、さいたまスーパーアリーナでのコンサートをすることを目標に進んでいくことを誓ったこともあった。
結成から約2年をかけてつかんだメジャーデビュー、そしてそこから4年半かかった夢舞台。4人の新メンバーを加え、新たなステップへ向かったつばきファクトリーから今後も目が離せない。
取材・文=宮澤祐介