お互いに「なんでやねん!」とツッコミたいこと
気の置けない関係だけに、お互いに対して「なんでやねん!」とツッコみたくなることもあるという。
荒牧:以前、まーしーの「地元では上の上だった」という発言を聞いて、爆笑しちゃいました(笑)
和田:なんでやねん!
荒牧:だってこれ、自分で言う人っていないでしょ!?
和田:自分で言わないと、誰も言ってくれないからや!
荒牧:僕はそれを、ポケモンの技名から“つるぎのまい”と呼んでいます。戦いの踊りを踊って、自ら攻撃力を上げているなって(笑)
和田:現場のアドリブで、その例えを使ったよね。作中で、島が自分のツッコミを褒めるみたいなシーンがあって、そこで時浦が「“つるぎのまい”をするなよ!」って。僕は内心、「その例え、オモロっ!」と思ってました(笑)
荒牧:まーしーのそういうところが、好きですね。
和田:自分で自分をどんどん褒めていくところも!?
荒牧:“地元では上の上”っていうワードが好き(笑)
和田:地元じゃそうだったんだって!(笑) 僕は今回の現場で、「まっきーは俺のことを好きなんだなぁ」と実感したよ。まっきーは各所でボケるけど、その直前に俺を確認する。
荒牧:そう、まーしーがツッコみやすいところにいるかをね(笑)
和田:今回は特にそれが色濃かった。役の上でコンビ関係なこともあったからだと思うけど、何かいいなって。この世界に入って、これだけ共演する人もいないし、これだけ仲良くなった人もいない。それが一方通行じゃなく、自分が求められていると感じてすごくうれしかったよ。
観客を泣かせるより、笑わせるほうが難しいのはなぜ?
こうして力を合わせて作り出したドラマは、きっと多くの人を笑わせるはずだ。“人を笑わせることは、泣かせることより難しい”という言葉もあるが、それはなぜだと思うか尋ねてみると…。
和田:人は「感動したい」と思っているから、泣かせる方が簡単なのだと思います。あと笑いのセンスは人によって違うけど、感動するポイントは結構似ている。
荒牧:うん、そうだね。
和田:大切な存在が死んでしまう物語を見ると、大抵の人は涙します。それに対して、笑いのツボは人それぞれ。“泣ける”的なキャッチコピーの作品を見る場合は、見る前から感動したがっている。でも笑おうと思って見る作品は、その笑いが自分に合うか分からない。だからこそ人を笑わせるのは難しいし、芸人さんは本当にすごいと思います。
荒牧:たぶん、生物学的に…。
和田:ダーウィンか!
荒牧:(笑)。生物学的に、笑うという感情は、人間だけが獲得したものだと思うんですよ。
和田:確かに、そうかもね。
荒牧:だから難しいのかなって。野生で生きていて、笑う瞬間って、たぶんあまりなかったと思う。平和に生きられる環境だから笑えるのかもしれない。…なんて語ってみたけど、実際は全然違うかもですが(笑)。ただ、最近は暗いニュースが多いから、このドラマで気持ちをフッと休めてほしいですね。
和田:みんなの笑顔のもととなるドラマになれたら、うれしいです!