「櫻井孝宏のザクライ」と約12年ぶりに再会…目指していた“不良中年”には『多少“リーゼント感”があるかな(笑)』<Interview後編>
「ロールプレイング眼鏡」は櫻井孝宏を表すものに
――今回、エッセイ集の発売に伴い丸2日の缶詰作業をされたようですが、いかがでしたか?
書籍になるにあたって、校閲さんのチェックが入ったものを見せてもらった時には鳥肌が立ちました。でも、いろいろな指示書きがある中で(私の作業は)言葉を「変える」とか「選ぶ」という感じだったので、作業量自体は頭を抱えるほど大変なことではなかったんです。
ただ、校閲さんの仕事がすごすぎて、それが衝撃的でした。私が書いてる原稿を何回も読んでくれて、何度もチェックしてくれて…なので、その仕事をしてくれている校閲さんの指示にほぼ従う! 私の意志などいらん! という感じで、発見でした。
――現在は連載を行いながら、YouTube「RPG外伝」の配信にも参加されていますが、櫻井さんにとってどのような場になっていますか?
ラジオのようにはしたくなかったので、自分一人でやるのではなく深く関わっている「編集の川戸さんにも出ていただきましょう」という交渉から入りました。
大命題としては(「ロールプレイング眼鏡」を)読んでもらうための動画であるべきなので、興味を持ってもらえるよう、添えるようなものにしたかったんです。なので、構成めいたものはなく、雑談くらいがいいかな? と、あとお酒を飲みながらやっているとゆるさが出るかな? と思ってやっています。
――「RPG 外伝」第1回では、川戸さんが「ロールプレイング眼鏡」が“櫻井さんを表すものになるといいな”と仰っていましたが、いかがでしょうか?
エッセイの存在は川戸さんが言っていたように私を表しているものになっていると思いますね。帯には“謎”って書いてありますけれど、そこまで立派じゃなくて、ただ不承不承(SNSを)やってこなかっただけで、結果それっぽく見えているという。
私はあまりつながるツールというのが必要なくて、TwitterもLINEもやっていないんです。なので、私には大きな謎があるわけではなくて、ただただ“デジタル弱者”で、やや考え方が古いだけなんです。
私にはアウトプットするフィールドとしてラジオがあって、それとは別にエッセイという場があります。なので、ラジオを聞いてる人にはエッセイを読んで欲しいし、エッセイで私を知った人にはラジオを聞いて欲しいなって思っているので、いい関係を築けたらいいなと思います。
――最後に発売を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします!
私の様に活字に溢れた生活をしていない人でも読める内容になっています。男性の方、声優さんを目指している方でも一定にはなるんじゃないかなと思っていますので、読んでいただけたら幸いです。よろしくお願いします。