作者・雨穴氏「すべての謎を解き明かすよう心がけた」
――「変な家」はどのようなきっかけで着想を得ましたか?
「家の中に謎の空間がある」という設定のホラーが好きで、自分でもそのような物語を書いてみたいと思ったのがきっかけです。ただ、「それはかつて座敷牢だった」とか「その空間に死体が隠してあった」みたいな結末ではオリジナリティがないため、これまでにない「謎の空間」の使い方はないものかと考えながら物語を作っていきました。間取り図を見せながら物語が進行する、というアイデアは、松原タニシさんの「事故物件怪談 恐い間取り」を参考にさせていただきました。
――書籍化の打診を受けてどう思われましたか?
まさか自分の人生で本を出すことになるなんて、夢にも思っていなかったので驚きました。
――書籍化の加筆時に心がけたことがあれば教えてください。
一冊を通して、怖さと不気味さを増幅させていくこと、平易な文章でわかりやすく書ききること、そして、最後にはすべての謎を解き明かすことです。
――20万部というヒットをどう感じていますか?
すごいことだと思います。だた、私の家の近くには書店がないので、本当にそんなに売れているのか、いまだに半信半疑です。
――今後も小説を書かれるご予定はありますか?構想があれば教えてください。
構想はまだありませんが、また書かせていただける機会があるなら、もっと心理描写や文学的な表現を追求し、より小説として読み応えのあるものを書きたいと思っています。
――読者へのメッセージがあればお願いします。
読んでいただき、ありがとうございます。色々といたらない点もあったかと思いますが、さらに精進しますので、また機会があれば手にとっていただけると嬉しいです。