山里亮太「地獄のような失敗をしたこともあります」
――たくさんの失敗を経験されて、今の山里さんがあるということですね。
そうですね。あとは、「日本アカデミー賞」の授賞式のときに、賞と賞のインターバルでインタビューをする、レポーターのようなお仕事をさせていただいたことがあるのですが、その時に何とか爪痕を残そうと奮闘したのですが、空回りしてしまい…。
大監督を怒らせるわ、ボケてもスベリ続けるわ、という地獄のような失敗をしたこともあります。
でも、その放送をタモリさんがご覧になっていて、「笑っていいとも!」(1982年~2014年、フジテレビ系)で、“スベリキャラ”としていじってくださいました。落ち込んでいた僕に、新たな役割やキャラクターを与えていただき、本当にありがたかったです。その時に「失敗を笑いに変える方法もあるのではないか」と思えるようになりました。
――山里さんの周りの方たちで「逆転人生」で取り上げたらおもしろいだろうな…と思う人はいらっしゃいますか?
最近だと、「キングオブコント」で優勝した空気階段とかおもしろいかもしれないですね!
鈴木もぐらはネズミしかかからないような奇病にかかったり、すごい人生を歩んでて。それが日本一になって、あの日から休みのない日々を過ごしていると思うので、掘り下げてみたらドラマが生まれるのではないかと思います。
「キングオブコント」とか「M-1」とか人生が変わるきっかけがある仕事ってなかなかないと思うので、「いいな~夢あるな」と思います。分かりやすく180度人生変わるので。
――先ほどは山里さんの人生を変えた先輩芸人の方々のお話をいただいたのですが、今後は山里さんが若手芸人の皆さんの人生を変えるきっかけになるかもしれませんね。
いや~!僕がきっかけになれたらうれしいですが、もちろんそんな気持ちはなくて…これからは変える側になれたらいいなと思いますよね。それで言うと、おもしろい人たちはたくさんいるので…。
最近だとカベポスターっていう芸人がいるんですが、テレビにどんどん出てきてくれたらなと思いますし、「キングオブコント」の決勝に出ていた、男性ブランコも大阪で必死にやってきた人たちだから、僕が世の中に知ってもらえるような、後押しができればなと思います。
平たく言うと、すごい人たち、面白い人には恩を売っといた方がいいので!(笑)
売れたときに「山里さんのお陰で~」とかテレビで言ってくれたら、この先、業界で生きていくには助かると思うので、そういうチャンスは色々なところで作っていこうかなと思います(笑)。