「Permission to Dance」が、このライブが伝えたかったただ一つのこと
後半は、RM、J-HOPE、SUGAのラップ陣が映えるヒップホップを固めてスワッグをアピール。アンコールで「会いたい――」という歌詞で始まる「Spring Day」を歌ったが、JUNG KOOKが「ステージから誰もいない客席を見たら、涙が出そうになりました。僕も少し大人になって涙を我慢できるようになったけれど、ARMY(ファンの呼称)がいたら泣いていたと思うくらい恋しかった。
僕のモットーは『情熱なしに生きるなら、死んだ方がマシ』ですが、ARMYに会えないと、自分の中の芯が消えていく感じがする」と言ったが、メンバーは口々に、情熱の源であるARMYとの再会を約束してくれた。
アンコール最後のMCでRMが、「『Permission to Dance』が、このライブが伝えたかったただ一つのことです。これは、BTSとARMYが互いに送り合う切実な応援のメッセージです。みんながこの曲で踊っているのを見て、どれだけ勇気づけられたか…」と言ったが、本編最後の「I NEED U」「Save Me」「IDOL」という3曲が、彼のこの言葉につながる両者の信頼感の助走のように感じられた。
本公演でもコロナ禍に出席したNY国連総会で「全ての選択は変化の始まり。エンディングではありません」とスピーチした彼らのVTRが流れたが、BTSは「Permission to Dance」という曲とライブで、全世界の人々に未来への希望のメッセージを届けてくれた。
SET LIST
1.ON
2.FIRE
3.DOPE
4.DNA
5.Blue & Grey
6.Black Swan
7.Blood Sweat & Tears
8.FAKE LOVE
9.Life Goes On
10.Boy With Luv
11.Dynamite
12.Butter
13.Airplane pt.2
14.Silver Spoon
15.Dis-ease
16.Telepathy
17.Stay
18.So What
19.I NEED U
20.Save Me
21.IDOL
22.Young Forever
23.Spring Day
24.Permission to Dance
取材・文=坂本ゆかり