指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ・=LOVE(イコールラブ)のメンバーであり、アニメ好きの野口衣織が「神セリフ」からアニメの魅力をひもといていく連載企画「いおはにほへと。~神アニメ×神セリフ=(LOVE)~」。記念すべき第1回目では連載スタート特別編として、アニメとの出会いやアニメに対する熱い想いを紹介した。今回からは、具体的に作品名を挙げながら、大好きなアニメについてじっくりと語ってもらう。
※この記事には、作品のネタバレが含まれています。
「はめふら」ってどんな作品?
“神アニメ×神セリフ”として紹介する1作目は、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」(通称「はめふら」)です。心に残ったセリフを紹介しつつ、この作品の魅力について語っていきたいと思います!
【作品紹介】
「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」(第1期)
「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X」(第2期)
公爵令嬢であるカタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻し、ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム「FORTUNE LOVER」の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを思い出す。ゲームでカタリナに用意されている結末は、ハッピーエンドで国外追放、バッドエンドで殺されてしまう...!?カタリナはそんな破滅フラグを回避して幸せな未来を掴み取れるのか!?
「はめふら」は一筋縄でいかない“転生モノ”なんです
「はめふら」は、いわゆる“悪役令嬢モノ”というジャンルが流行ってると知ってから、すぐの頃に原作を読んで好きになった作品です。転んだ拍子に前世の記憶が蘇ったことで、自分が破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまったことに気付き、「だったら、そのフラグを折っていこう!」と決意する…という定番の始まり方ではあるのですが、ストーリーが進むにつれて見どころがどんどん増えていきます。
ところどころにギャグ要素があって笑えるような明るい作品ですし、転生した主人公・カタリナの天真爛漫で真っ直ぐなところが周りのキャラクターから愛されていく様子は、ほのぼのと平和に楽しめます。でもアニメ第1期の中盤~後半になってくると、カタリナの前世の友達がストーリーに絡んでくることで、シリアスな場面や切ない場面もあったりして。基本的には明るい雰囲気にコロコロと転がされながらいいテンポで見ることができるんですけど、そこから急にシリアスになる展開が面白いし、好きなポイントでもあります。
人は誰しも色々な縁や繋がりを持っているとか、周囲に愛される人は見た目だけではなく中身も素敵だとか、そういう当たり前のテーマが「はめふら」にはあるような気がして。“転生モノ”“悪役令嬢モノ”っていう流行りのジャンルの中に、すごく共感できる人間らしさも詰め込まれていて、一筋縄でいかないところが「はめふら」の魅力だと思います!