だからアニメが好きなんだ!と思えたセリフ
「ありがとう 私の大切な親友。」あっちゃん
(「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」第11話より)
この作品の好きなところとして「切ないシーンがある」ことを挙げましたが、まさにこのシーンも含まれています。“転生モノ”において「転生」って主人公の特権というか、転生すること自体が作品のキーポイントだと思うんですけど、「はめふら」では、実は前世の親友・あっちゃんがカタリナの親友・ソフィアとして転生していた!?っていう展開なんですね。このパターンって、結構珍しくないですか?しかも、前世で親友だった人が、ちゃんと今世でも親友になってるっていう設定にジーンときちゃって。
そして、カタリナが目を覚ます直前、夢の中であっちゃんが最後に「さようなら。ありがとう、私の大切な親友」って言うセリフがあるんですね。これは別れの言葉にも聞こえるけど、前世のあっちゃんとしての「今までありがとう」だけじゃなく、カタリナの親友・ソフィアとしての「いつもありがとう、これからもよろしくね」という意味も含まれているのかなって思うと、すごく意味深というか。重くて、とても愛のあるセリフだなと思います。
小説でこのシーンを読んだとき、自分の中では静止画でしかイメージできなかったんですけど、アニメで見たら、すごく映像がきれいだったんですよ。2人がいた教室がどんどん崩れて、カタリナが落ちていって…鏡が割れるようにバラバラになるんだけど、それがすごく宝石みたいで、まるで2人の今までの思い出がキラキラと星のように輝いているみたいに見えたんです。これはアニメだからこそできる表現だし、アニメだからこその感動だなって思って。「だから私はアニメが好きなんだ!」って思えた瞬間だったので、深く記憶に残っている大好きなセリフです!