江口のりこが主演を務めるドラマ「SUPER RICH」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)。本作は、“幸せのカタチ=スーパーリッチ”を追い求めるベンチャー企業「スリースターブックス」の社長・氷河衛(江口)の波瀾(はらん)万丈な半生を描くオリジナルドラマ。江口のほか、赤楚衛二、町田啓太らが出演している。
11月10日発売の「週刊ザテレビジョン」では、金城綾香プロデューサー(以下、金城P)による制作秘話や今後の見どころを紹介。江口らの役者としての魅力や、江口と赤楚の普段のやり取りなども明かされたが、誌面に収まらなかった裏話も多数!そこで、「WEBザテレビジョン」でそれらのエピソードを公開する。
「赤楚さんだったら嫌味っぽくならない」
本作の特徴の一つが、江口演じる主人公・衛が関西弁であるということ。江口と同じく関西出身の金城Pは「昔から『どうしてドラマはみんな標準語を話しているんだろう』と思っていたんです。東京で働いている人全員が東京出身ではないですよね。東京にいても意外と方言が残っている人もいるし、いろいろなバックボーンを持った人が集まっているのが東京の面白さだと思うので、今回は江口さんが関西弁で、(沖縄出身の)嘉島陸さんは沖縄の方のイントネーションで、方言が入り混じっている作品になっています」と、その背景を明かす。
さらに、江口に関して「言葉に説得力がある」「圧倒的な存在感がある」と絶賛した上で、「ボケるようなせりふを説妙な間合いで言ってくださって、本当に笑いの才能がある方。『こんなに面白いシーンだったっけ?』と思って台本を見ると、一字一句同じだったりするので、ちゃんとそしゃくして演技されている感じが素晴らしいなと思います」と語った。
また、赤楚演じる優について、「厚かましかったり、桁外れに行動力があったりする人が物語にいてほしいなと思うのですが、この作品では、優というキャラクターがそういう役割を担っています。そこで、赤楚さんが優だったら、思っていることを主張しても嫌味っぽくならず、『この人はすごく伝えたいことがあるんだな』と視聴者の方に思っていただけるのではないかと思ってキャスティングしました」と言及。
11月11日放送の5話では物語が1年進み、留学から帰ってきた優が頼もしい存在に。そのシーンの撮影を振り返り、「男性は髪型だけでは変化を出しづらい人が多いのですが、赤楚さんは髪型でものすごく雰囲気が変わって驚きました」と想像以上の変貌だったことを打ち明けた。
一方、空を演じる町田啓太は、“理想の秘書”という金城Pのイメージからキャスティング。現場での町田の印象を聞くと、「人見知りなのか、一歩下がっていろいろな方のことを見ていらっしゃるというイメージです。でも、仲良くなるとポロッと方言が出たり。そういう魅力を空で出せたらいいなと思っています」と、当て書きならではのキャラクター像が明らかになった。