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アクションのカッコよさも抜群な「アバランチ」
「アバランチ」は、最初の宣伝からやられてしまいました。全く内容を出さずに、意味深なポスターだけでお知らせするという。実はこれって、バンドのCDみたいな売り方なんですよ。僕らもたまにゲリラ的に何かを発表することがあるんですが、そうすると一体感からファンもそうですし僕らも興奮する。今回に関しては、僕はまんまと乗せられましたね。で見たら本当に面白くて、最高です!
ポリス・アクション好きからしたらやっぱりアクションのカッコよさを感じます。4年くらい前に放送された小栗さんと西島秀俊さんが主演した「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(フジテレビ系)が好きだったんですが、それをちょっと彷彿させるカッコよさというか。すごく攻めているアクションをしているんですよ。第1話で羽生(綾野剛)がボールペンひとつで戦っていましたが、あれって映画の「ボーン・アイデンティティー」の接近戦に近くて。きっとアクション監督にしっかりした人が就いているんじゃないかな。骨太のアクションファンも楽しんで見られる作品です。あと映像の質感もすごくいい。映画で使われるようなレンズを使っていたり、コマとかもちょっと粗めで残像が残るようになっていたり。どちらかというと、海外ドラマのような作りで、海外ドラマファンが楽しめる作品だと思います。
もちろんキャストも最高です。主演の綾野剛さんがすごくいいんですよ。僕にとって綾野さんといえば「空飛ぶ広報室」(TBS系)の空井で、心に傷を負っているけどそこから立ち直ろうと頑張っている好青年をリアルに演じていて一番のハマり役だと思っています。もちろん綾野さんには空井をはじめ「コウノドリ」(TBS系)などの好青年ラインもありつつ、映画などで見せるワイルドラインもあって。今回はそのワイルドラインの一番好きな役になりそうな予感が漂っています。もちろんストーリーも面白いですし。どんな手を使ってでも悪を倒すというベタさはあるんですが、それが逆にいいというか。間違いない展開でなんです。
10月クールの気になるドラマについていろいろ語ってきましたが、ドラマの魅力って没入感だと思います。スタートする前、キャストやスタッフなどを見て勝手に予想したりするんですが、それをぶっ壊してくれ!と思いながらいつも見ていて。周りの評価ではイマイチでも自分にとってはめっちゃ良かったり、その逆もあったり、本当にさまざまですが、だからこそ面白いというか。そしてどんなドラマも思いっきり没入できるには、やっぱり役者さんの演技力が全てだと思います。
次回は、そんな役者さんの魅力や今クールの作品での気になる人について語れたらと思います。
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