日々、求められたことに全力で応えられる準備を整える
——この先のビジョンについてもお聞きしたいのですが、今後、挑戦してみたい仕事などはありますか?
今もそうですが、求めてもらったことに対して全力で応えられるように、そのスタイルをずっと保っていきたいなと思いますね。年齢を重ねれば、オファーいただける仕事のジャンルも変わってくるとは思いますが、そこに抗わず、求められることに応えられるよう、日々準備はしておきたいなと思っています。
——現在、著書「ゆるめる準備 場にいい流れをつくる45のヒント」(朝日新聞出版刊)も発売中ですよね。
過去の著書では大好物のあんこについて語っていましたが(笑)、今回は初のビジネス書。仕事の現場では、“自分が思う自分”と“周りがイメージする自分”とのギャップで苦しむこともあると思うんです。私もそうだったので。自分は正義感の強い男っぽい性格で、バリバリのキャリアウーマンを目指していて、周りからもそう見られていると思っていたのですが、実際は「抜けてる」とか「親近感はあるけど、バリバリのキャリアウーマンって感じではない」と言われることが多くて。イメージがかけ離れていることに悩んだ時期もありましたが、そこをどう捉えて、どううまく付き合っていけばいいか、そんなことも伝えさせていただきました。
——これまでのキャリアで培われたコミュニケーション術なども語られている?
そうですね。苦手な人とのコミュニケーションの取り方とか(笑)。テクニックというほどではないですが、一番いいのはできるだけ1対1で関わらないようにすること。1対1になると、お互いにひと言ひと言を重く受け止めてしまいますし、真意が伝わらないこともある。でも、そこに第三者を入れるだけでちょっと違うと思うんです。例えば、苦手なAさんから直接褒められるより、第三者のBさんから「Aさんが川田さんを褒めていましたよ」と聞く方がすんなり入ってきたりする。人を介すというのは大事だなと感じています。
——タイトルにある“いい流れをつくる”こともビジネスの場では重要ですよね。
ビジネスの場はもちろん、普段の生活においてもそうだと思いますが。局アナ時代、いい流れをつくるのがすごく上手な先輩がいて。ある番組で製作費が削られてしまい、番組の空気もちょっと悪くなりかけたとき、女性プロデューサーの方が「今はお金がなくて大変やけど、みんなで貯金して、頑張って頑張って、海外ロケに行こう!」と、みんなの前で話されて。それにより、スタッフみんな「頑張れば叶うかもしれない」とやる気が出て、実際に海外ロケにも行くことができたんです。そのときは本当に自分たちの力で行けた気がして、嬉しかったですね。
——考え方や言い方ひとつでガラッと変わることってありますよね。
そういう人が一人いるだけで全然違うので、読んでくださった方がその一人になってくれたらいいなと思います。
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