追い込まれてできた“美穂”のリアルさが良かった
――最初にオファーを聞いた時、どんな気持ちでしたか?
まだ台本ができていない段階でオファーをいただいたのですが、お話を聞いた時は、原作者の方がとても好きだったので単純にうれしかったです。
台本を読んだ時も「現代をきれいに落とし込んでいて面白い役だな」というのが第一印象でした。なので、本当に全く抵抗はなかったです。
――ふくだ監督から「美穂を生きてほしい」と指導があったとのことでしたが、松村さんは美穂をどのように生きようと思って撮影に挑みましたか?
映画の中では描かれてないところも妄想していました。作品の中では美穂の人生が途切れ途切れに映されているのですが、私の中ではできるだけ繋がるように意識していましたね。
――松村さん演じる美穂は、原作にはないキャラクター。結構自由に演じられたのではないですか?
監督の求める美穂を作ることに必死すぎて、正直、自由に楽しむという感覚はあまりありませんでした。追い込まれてできたのが美穂だったのですが、今思うと、画面の中でもリアルに追い込まれている感じが出ていて良かったのかなと思っています。
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