生田斗真が、2022年に公開する映画「渇水」で主演を務めることが分かった。同作は1990年文學界新人賞受賞、103回芥川賞候補となり注目を浴びた河林満の小説を原作とし、「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」などを手がける映画監督・白石和彌が初プロデュースした作品。岩井俊二監督作品「ラストレター」や、宮藤官九郎監督の数々の作品で助監督を務めた高橋正弥がメガホンを取る。水道料金を滞納する家庭の水を停める業務(=停水執行)に就く、市の水道局職員の岩切俊作を演じる生田は、「世の不条理に疑問を持ち始める主人公に少しの希望と微かな光を与えることが出来たらという思いで精一杯演じました」とコメントした。
「渇水」あらすじ
日照り続きの夏、市内には給水制限が発令されていた。市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)の業務は、水道料金滞納家庭や店舗を回り、料金徴収と、水道を停止すること(=停水執行)。貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々であった。俊作には妻と子供がいるが別居中で、そんな生活も長く続き、心の渇きが強くなっていた。ある日、停水執行中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会う。自分の子供と重ね合わせてしまう俊作。彼は自分の心の渇きを潤すように、その姉妹に救いの手を差し伸べる。