岩城滉一が趣味に真剣に取り組む姿を追い、彼のセンスにせまる「岩城滉一 Bike Style Life ~51 SENSE~」のシーズン2。
今回は「モータースポーツの魅力 ‐四輪篇‐」と題し、岩城が2022年に出場するレースに向け、静岡・富士スピードウェイで実施されているアウディのスポーツ走行会に参加する様子に密着。岩城のレースを始めたきっかけ、レースに臨む上でのこだわりなどから、四輪レースの魅力や意外に知られていないリーズナブルなサーキットの使い方を紹介する。
富士スピードウェイに到着した岩城は、スポーツ走行に必要なライセンス取得のため事務所へ。2時間半に及ぶ講習で走行マナーやサーキットの形状を学んだ岩城は「聴いていると2時間半なんて、あっという間だね」と微塵の疲れも見せず、「受けた後にライセンス証をもらうでしょう。それがけっこううれしいんだよね」とにっこり。
その後、走行会で乗車する「アウディA1スポーツバック」と対面。内装を見て「なかなか洒落てるね」と満足そうにうなずき、新車で500万円、中古で300万円以下の車両だと知り「中古で買っても300万円切っちゃうかもしれない値段で問題ないんだったら、すごく安い値段でレースもできて、普段も乗れて、いいじゃないのって話。ぜひ皆さんも挑戦してみたら」と、リーズナブルにサーキットを走れることを紹介する。(※岩城が参加する「A1 FUN CUP」は規定の車両であれば、通常街中で乗っている自家用車でもレース参加が認められている初心者でも参加可能なレース)
2分13秒を目標タイムに掲げ、レースに向けて準備を進める中、岩城は「みんなに言うんんだけど、『お金で買えるセーフティーは買わなきゃ駄目よ。レースの装備品は『(妥協して)これでいいよ』って言う物だったら止めた方がいいくらい違う!」と安全面を重要視する姿勢を明かし、常に死と隣り合わせのモータースポーツの危険性を十二分に理解していることを訴える。そして、サーキットでの壮絶な経験を告白。そんな中、岩城が明かす四輪レースを始めたきっかけにスタッフが仰天する一幕も。
今回は30分間の試乗を2本実施。1本目の試乗を終え、走行の改善点を探る岩城。念入りに細かい修正ポイントを確認し、「『30分の練習って身になるの?』って、昔、思ったことがあるの。でも、その30分乗るか乗らないかが違うの」と、自身の走行を振り返りながらイメージを膨らませていく。そして、「たまに(サーキットで)乗るとね、『あ、俺生きてるな』って気がするの。普段、ダラ~って生きてるから(笑)。こんなに緊張感を持って1点を見て行動するなんて、なかなかないから」とレースの魅力を告白する。
2本目は目標のタイムを達成できたのか?そして、2本の走行を終えた岩城の口から出た言葉とは?70歳とは思えないアグレッシブな生き方を支える、熱いパッションが明らかになる。
文=原田健