いつか「北の国から」のようなドラマを撮ってみたい
――これまでドラマを何本か撮ってみて、学んだことはありますか?
「“尺感”もそうですけど(笑)、やっぱり『荒川アンダーザブリッジ』で学んだことは多かったですね。それと、松井玲奈さん主演の『神奈川県厚木市 ランドリー茅ヶ崎』も、それまでとはまた全然違った手法を試すことができて面白かったし、勉強にもなりました。あの作品は、音楽をほぼ入れないことを前提にして、カットもほぼワンカットで展開していくような演劇っぽいものを狙ったんですよ。“アリ”なパターンをまた一つ見つけられたかなっていう感じですね」
――ちなみに、飯塚監督がいち視聴者として好きなテレビドラマは?
「山田太一さんの作品はリアルタイムではないですけど、ほぼ全て見ています。やっぱり脚本が素晴らしいですよね。それと、『北の国から』(’81~’82年ほかフジ系)が大好きなんですよ。4月から始まった倉本(聰)さん脚本の帯ドラマ(「やすらぎの郷」テレビ朝日系)も、もちろんチェックしてます(笑)。いつか機会があったら『北の国から』のような“家族モノ”を撮ってみたいですね。本気で泣けて、それでいて押し付けがましくない、そんなドラマをオリジナルの脚本でやってみたいです」