――表題曲以外の楽曲のお話もそれぞれ聞かせてください。
日高:「Heads or Tails」がリリースされたのは2018年で、BALLISTIK BOYZがデビューする前なんです。EXILEさんの楽曲でも新しい曲ですし、今もライブでパフォーマンスされている曲なので、自分たちがカバーさせていただけるのは、とても光栄に思いました。
個人的には4曲中で一番好きな仕上がりです。「FIREWORKS」と「THE NEXT DOOR」は自分たちもライブでパフォーマンスしていた楽曲ですが、そこからがっつり変化させているので、自分もかなり新鮮な感覚になりました。
吉野:THE RAMPAGEがカバーさせていただいた曲の中に、実はEXILE ATSUSHIさんが自分たちのイメージから選んでくださった楽曲もあるんです。
「あなたへ」は「THE RAMPAGEにはキザなイメージがあるから、バラードもキザに歌えると思うよ」っておっしゃってくれました。「BOW & ARROWS」は僕たちにはなかったタイプの曲ですが、EXILEさんの楽曲は“曲力”がすごいので、ライブでパフォーマンスするのがとても楽しみです。
今回カバーさせていただいて、ATSUSHIさんとTAKAHIROさんのボーカル力、表現力ってすごいなって、改めて思いました。プレッシャーはあったけれど、今までにはないトライをすることができたので、素晴らしい経験になりました。
必ず見てくれている人がいるんだ(日高)
――EXILEメンバーとのエピソード、特に印象に残っている思い出を教えてください。
吉野:EXILEの皆さんのファンの方に対する接し方はいつも勉強になります。ライブでATSUSHIさんがファンの方に向けて書いたお手紙を読まれるシーンを見ると、お客さんとの距離感や愛情をすごく感じます。
デビューから20年経っても、EXILEを応援し続けてくれる方たちへの優しさや温かさを決して忘れることはないんだな、ファンの方をずっと大切にしているからこその20周年なんだなって。
HIROさんやEXILEの皆さんは、根本的な“Love Dream Happiness”を本当に大事にされているんだと思います。
日高:僕がBALLISTIK BOYZになったばかりの頃に、初めてEXILEさんがいらっしゃる会食の場に呼んでいただいたんです。自分の席の近くにHIROさんがいらして、そこで初めてHIROさんとちゃんとお話しをすることができた時に、「日高くんのことをずっと見ていたし、応援していたよ」っておっしゃってくださったことが、心の底からうれしくて。
HIROさんのその言葉を聞いてからは、自分がちゃんと努力していれば、すぐに結果は出なくても、必ず見てくれている人がいるんだと思えるようになりました。これからもずっと大事にしていきたい言葉です。
※日高竜太の「高」は「はしごだか」
取材・文=松浦靖恵
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