今後地上波オンエアNG!? 衝撃ドキュメンタリー映画「さよならテレビ」日本映画専門チャンネルでテレビ初放送
日本映画専門チャンネルでは、この11~12月、「東海テレビドキュメンタリー傑作選」と題する特集を行っている。タブー視されがちなテーマに踏み込んでは耳目を集める東海テレビのドキュメンタリーシリーズ。その映像は、すべてがDVD等のソフト化がされておらず、映画館上映や日本映画専門チャンネルでの放送が貴重な視聴チャンスとなっている。12月は、13日(月)~16日(木)の連日深夜1時から特集放送。この中で、2020年に公開され、多くの人に衝撃を与えた「さよならテレビ」をテレビ初放送する。作品とあわせて、チャンネルでは今あらためて土方宏史(ひじかた・こうじ/正しくは土に点のひじ)監督にインタビューを行った番組を制作し、映画「さよならテレビ」の裏側に迫る。収録が行われた11月中旬、WEBザテレビジョンでも土方監督に取材した。
今回注目する「さよならテレビ」は、2018年、東海テレビ60周年記念番組として放送された番組が元だ。取材当初からハレーションを引き起こしたという番組は、東海テレビ社員間のぶつかり合いや恥ともいえる事故、局内に潜む労働問題までをも活写し、その挑発的な演出が、異例の大反響を呼んだ。
視聴率は振るわなかったそうだが、その内容は全国の映像制作者の口の端に上り、番組を録画したDVDが海賊版的に出回ったという。そんな反響を受けて、東海テレビ放送版にたっぷりと映像を追加して2020年正月に公開されたのが、映画版「さよならテレビ」だ。
映画に添えられたテキストは以下のとおり。
今は昔。テレビは街頭の、お茶の間の、ダントツの人気者だった。豊かな広告収入を背景に、情報や娯楽を提供する民間放送は、資本主義社会で最も成功したビジネスモデルの一つだった。しかし、その勢いはもうない。「テレビは観ない」と公言することがクールだった時代を通り越し、今はテレビを持たない若者も珍しくない。マスメディアの頂点でジャーナリズムの一翼を担ってきたテレビが、「マスゴミ」と揶揄(やゆ)されるようになって久しい。これは市民社会の成熟か、あるいはメディア自身の凋落か…。今、テレビで、何が起きているのか? 『ホームレス理事長』『ヤクザと憲法』のクルーが、自社の報道部にカメラを入れた。東海テレビドキュメンタリー劇場第12弾。
こんな挑戦的な作品「さよならテレビ」のテレビ初放送にあたり、日本映画専門チャンネル「東海テレビドキュメンタリー傑作選」では、映画評論家/ライターの吉田伊知郎が土方監督に数々の質問をぶつけた特別番組を映画とあわせて放送する。
特別番組収録後、時間をもらい、土方監督にインタビューを行った。
日本映画専門チャンネル
12月13日(月)
深夜1:00「さよならテレビ」※本編後に土方監督インタビューあり
深夜3:10「死刑弁護人」
12月14日(火)
深夜1:00「ヤクザと憲法」
深夜2:45「ホームレス理事長 -退学球児再生計画-」
12月15日(水)
深夜1:00「人生フルーツ」
深夜2:40「神宮希林」
12月16日(木)
深夜1:00「樹木希林の天国からコンニチワ」
深夜2:45「樹木希林の居酒屋ばぁば」
深夜3:50「樹木希林のジブリとばぁば」
深夜4:55「樹木希林のばあばとフルタチさん」
※「さよならテレビ」は、12月24日(金)昼5:00~にも放送