<ドクターX>内田有紀&監督・田村直己スペシャル対談「米ちゃんはすごく『ひろみちこ』を気に入っている」【前編】
監督と俳優による「あうんの呼吸」
内田:田村さんが手綱をちゃんと握ってないと、自由がすぎるんですよね(笑)。
田村:監督というよりも…、リーダーという感じに近いかも!
内田:確かに(笑)。「こっちだよ」とみんなを導く船頭のようなポジションです。「ドクターX」という船に乗って、みんなが沈没しないようにバランスを取りながらかじを取ってくれています。今回は2年ぶりということもあり特に田村さん大変だっただろうなと思います。
田村:(船頭という例えについて)有紀ちゃんいいこと言うね~! 有紀ちゃんとか、勝村(政信)さん、遠藤(憲一)さんが僕のやりたいことをよく分かってくださるので、変な方向へいこうとするとちゃんと軌道修正しようと引っ張ってくれるので助かってます。
内田:私も100%の軌道修正はできませんけれど(笑)。全部は助けられないけれど、ある程度は田村さんがどうしたいのかが分かるので、現場の空気や芝居のテンポから「このシーンはここを強調したいのかな」というのを感じるようにして演じています。
田村:十分に伝わっております(笑)。演出だけの意見だけではだめだし、俳優さんたちが自由にやりすぎてもだめだし、お互いのバランスを見ながら共同作業して、すり合わせ続けてきたことが、面白いと思われる作品になったし、面白いキャラクターが出来上がったのかなと思います。監督と俳優のある種の「あうんの呼吸」です!
(そこへ、取材部屋をのぞく米倉の姿があり…)
内田:あそこで未知子が見てる (笑)。
田村:じゃあ、「ひろみちこ」の話に行きましょうか(笑)。