――実際に撮影してみていかがでしたか?
会いたい人と会い、生まれ故郷である地元・藤沢に行き、海を眺めたり通学路を歩いてみたりしたのですが、自分自身の原点となる場所なので、そこに身を置くことでこれまでのことがよみがえるものがありしました。あと思ったのは、キャンプって楽しいなって。家で料理するのとは勝手が違うからと興味はあるけどなかなかやるチャンスがなかったんですよ。でも今回やってみたらすごく楽しくて。作りながら想像と違うものができあがっていく感じが初めてで面白かったです。
――#1で川崎宗則選手に会いに行っていますが、なぜ川崎選手だったのですか?
僕は野球が好きなんですが、ホークスでプレーされていた頃から川崎選手のプレーはもちろん、人を惹きつける人柄に興味があって…。今はBCリーグで親子ほど年齢差がある年下の選手と一緒に野球をされていますが、何のために野球を続けているのかという、本人しか分からない理由が知りたくてお会いしました。そこには“好きだから”という純粋な気持ちがあって…。すごく共感できました。
――キャッチボールをしているときは少年のような表情になっていましたが…。
いくつになっても野球選手に会えるというのはワクワクしますね。一流の方とキャッチボールができるということに、変に力んでしまうところがありましたが、「ナイスボール」と言って褒めてくださったので、すごくいい思い出です。野球少年に戻る時間でした。
――川崎選手も色々経験された方ですが、何か自分と重なる部分を感じたりしましたか?
人って色んな経験をして、その人の間口が広くなっていき、それが魅力になっていく…。今回、川崎選手とお会いさせていただいて、改めて魅力的だと感じました。そして僕自身も前向きになる時間をいただきました。僕は人に喜んでもらえる事が表現者の喜びだと日々感じています。ただマインドに関しても色んなコンディションがあるんですよ。どうしても焦りがちになることもあるのですが、その変化とうまく付き合っていくことが自分にとっていいのかな、なんて改めて考えさせられました。
下に続きます