小片リサが1stカバーアルバム発売記念イベントを開催 つばきファクトリー現役メンバーがサプライズで登場
12月6日、小片リサが12月15日(水)に発売される1stカバーアルバム『bon voyage!~risa covers~』の発売記念イベントを神奈川・CLUB CITTA'で開催した。
同作は小片のソロデビューCDとなる作品で、リリースイベントの中でミニライブが行なわれるのは6日のイベントのみということで、会場には平日にもかかわらず小片を応援するファンたちが駆けつけた。
観客席にライトオレンジの光がともる中、ライブは森高千里の「道」のカバーからスタート。「今日はたくさんの方々に来てもらえてうれしいです」という小片のあいさつに、会場からは拍手が沸き起こった。
2曲目は「雨音はショパンの調べ」。イタリア発の原曲を1984年に小林麻美 with C-POINTがカバーしたナンバーで、松任谷由実による日本語詞の美しさと、80年代サウンドの懐かしさを残しながら現代風に仕上げたアレンジが、小片の歌声にぴったりと合う。
3曲目は「真夜中のドア~stay with me」。原曲は松原みきのデビュー曲で、2020年から海外人気が急上昇し80年代シティポップの世界的リバイバルブームを牽引している同楽曲。小片の爽やかながらも技巧的な歌声が光った。
また、MCでは司会の鈴木啓太(上々軍団)との掛け合いで、最近盛り上がったエピソードについてもトーク。かねてより「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズのファンとして知られる小片は、休日に「庵野秀明展」を見に行った話を明かし、充実している近況を興奮気味に語った。
今回のカバーアルバム『bon voyage!~risa covers~』については、特に男性ボーカルの2曲が歌いこむのに苦労したという。寺尾聰カバーの「ルビーの指環」については、「女性とは(世界観の)目線が全然違う」と語り、レコーディング時には服のポケットに手を入れ、形から入って歌ったという。
曲紹介後には、そんな「ルビーの指環」をライブ初披露。男性ボーカル曲カバーでは小片のボーカルの透明感がさらに際立ち、世界観に入り込んだような憂いの表情も映えた。さらに、5曲目には斉藤和義の「歌うたいのバラッド」を丁寧に歌い上げた。
ミニライブが終盤に差し掛かると、司会の鈴木による紹介で、小片がかつて所属していたつばきファクトリーの12人がステージに登場。客席からざわめきが起こった。
つばきファクトリーのリーダー・山岸理子が「りさまる、1stアルバムリリースおめでとうございます! 本当にりさまるの歌声は聴いてて心地良くて、癒やしを与えてくれると思うので、これからも皆さんにすてきな歌声を届けてください」とあいさつし、新沼希空が小片に大きな花束を手渡した。
つばきファクトリーがステージを後にすると、「本当に皆さんもびっくりされたと思うんですけど、私もびっくりしました」と小片。「こうやって活動できているのも、皆さんや周りの支えがあるからこそだということを本当にを実感しています。これからも、よろしくお願いします」と、途中涙声に詰まりそうになりながらも、こらえてしっかりとした言葉を届けた。
そして、ミニライブのラストは「Far away」(※水越けいこ原曲のタイトルは「Too far away」)。谷村新司、堀内孝雄、安倍なつみらがカバーしたことで知られる楽曲を温かい歌声で歌い上げ、観客へのほほ笑みとともにミニライブを締めくくった。