舞台「文豪とアルケミスト」は“シーズン2”へ! 平野良×赤澤遼太郎が語り合う“生々しさ”という魅力
文豪たちが転生し、文学作品を守る戦いに挑む――。人気ゲーム「文豪とアルケミスト」を原作にした舞台版の第4弾が、舞台「文豪とアルケミスト 捻クレ者ノ独唱(アリア)」として、2022年2月に東京・大阪で上演される。キャラクターのビジュアルは華やかな“2.5次元”舞台とはいえ、作中で描かれるのは人間味のある因縁や作家たちの業、そして文学という芸術を守り抜くという矜持の数々。これまでに3作が制作され、特に2020年9月に上演された第3弾、舞台「文豪とアルケミスト 綴リ人ノ輪唱(カノン)」は“芸術とプロパガンダ”というテーマを正面から掲げ、ファンの間でも大きな話題を呼んだ。
そんな「文劇」シリーズの最新作には、徳田秋声や尾崎紅葉、泉鏡花といったキャラクターが初登場。第3弾で一度幕を閉じたかのように思われた物語が、また新しく生まれ変わる。演じるキャストはどのような心境で作品に挑むのか。これまでのシリーズで大きな存在感を見せた太宰治役の平野良と、徳田秋声役として初参加する主演の赤澤遼太郎に、シリーズの魅力や意気込みを聞いた。
平野良×赤澤遼太郎、お互いの印象は…「大好き!」「沢の水」
――お2人はミュージカル『憂国のモリアーティ』(モリミュ)シリーズでも共演されていますね。お互いの印象というのは?
赤澤:良くんと初めてお会いしたのは、「モリミュ」の第1弾(2019年5月)でしたね。そこからずっと尊敬する先輩…というか、もう本当に「大好き!」っていう印象です(笑)。良くんにも直接言っていますけど。
平野:あはは(笑)。
赤澤:「モリミュ」では井澤勇貴くんとも仲良くさせてもらっていて、2人でずっと「良くんのここがすごいですよね!」と、良くんを褒め合う会をやっています(笑)。一番すごいところは…僕の個人的な意見ですけど、すごく分かりやすく、丁寧にお客さまへ情報を届けている印象があって。お客さまに優しくあろうとするところが大好きですし、僕がもっともっと、いっぱい盗まなきゃいけないなと思うところです。
――一方、平野さんからご覧になった赤澤さんの印象は?
平野:遼太郎は…もうね、沢の水みたい(笑)。キラキラしていて透明感があって、ずっと流れ続けてる。お芝居していても稽古中もずっと思考を停止させず、常に最良の芝居と心の通りを探している印象があります。だから沢の水です! 清く流れ続ける沢の水。
赤澤:うれしい~!!(笑)
――いろいろな俳優さんに取材をしていると、たびたび平野さんのお名前が挙がります。
赤澤:“平野教”の俳優は結構多いです(笑)。今回も共演できるのが本当に楽しみで。
平野:でも、「モリミュ」とはキャラが違い過ぎるからなぁ~(笑)。
赤澤:「モリミュ」ではあまり関わりのある役ではなかったので、お芝居の中で絡むのも楽しみなんですよ。
平野:確かに。太宰と秋声は絶対に絡むもんね。
赤澤:だからこそ良くんに「おっ、遼太郎いいじゃん」と思わせたい気持ちがめちゃくちゃ強いです!
【会場・公演日程】
・東京公演(シアター1010)2022年2月3日(木)~13日(日)
・大阪公演(森ノ宮ピロティホール)2022年2月18日(金)~20日(日)
【出演】赤澤遼太郎(徳田秋声役)、山崎晶吾(泉鏡花役)、小南光司(佐藤春夫役)、斉藤秀翼(国木田独歩役)、正木郁(川端康成役)、澤邊寧央(里見弴役)/玉城裕規(尾崎紅葉役)/平野良(太宰治役)ほか
【スタッフ】世界観監修=イシイジロウ/脚本=なるせゆうせい(オフィスインベーダー)/演出=吉谷晃太朗
※山崎晶吾の「崎」は立つ崎が正式表記
(C)2016 EXNOA LLC / 舞台「文豪とアルケミスト」製作委員会
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