モーニング娘。’21佐藤優樹、卒業公演で恩師のつんく♂に感謝「たくさんすてきな楽曲に会わせてくれてありがとうございました!」
モーニング娘。'21の2年ぶりとなる単独コンサート「モーニング娘。’21コンサート Teenage Solution〜佐藤優樹 卒業スペシャル」が、12月13日に東京・日本武道館で開催された。
タイトル通り、同公演をもって2011年9月に10期メンバーとして加入した佐藤優樹が卒業。以前のインタビューで、佐藤本人が「私はモーニング娘。のメンバーとして最後にコンサートがしたい。私の卒業スペシャルとか、ラストシングルも私がセンターにいるとかじゃなく、いつもの位置で終わりたい」と語っていたように、卒業コンサートでは定番となっていた手紙の披露などの卒業セレモニーを実施しないという、佐藤の思いが反映された卒業コンサートとなった。
会場には約6000人のファンが集結し、ひかりTVで生配信が行われたほか、国内の映画館(全135スクリーン)と台湾、香港にてライブビューイング(各1スクリーン)も実施された。ライブビューイングの来場者数は33300人を超え、これはハロー!プロジェクト史上最多となるという。
1曲目は12月8日に発売されたばかりの楽曲「Teenage Solution」でスタート。15期メンバーの北川莉央、岡村ほまれ、山崎愛生は大切な1曲目の歌い出しのパートから、表情、たたずまい、歌声、ダンスで、パワーアップした姿をファンに見せつけ、初めての日本武道館とは思えない力強いパフォーマンスを披露した。
最初のMCでは、サブリーダーの石田亜佑美が「14人での待ちに待った単独コンサート。今日は私たちの全てをぶつけるので、皆さんも全力で受け止めてください!」と宣言。その言葉通り、モーニング娘。のメンバー紹介ソングとして歌詞がアップデートされながら歌い続けられている「女子かしまし物語(モーニング娘。’21 Ver.)」「I Surrender 愛されど愛」「ナルシス カマッてちゃん協奏曲第5番」と、盛り上がる楽曲を次々にパフォーマンス。
その後、初披露となるアルバム曲「二人はアベコベ」「THIS IS MONEY」「信じるしか」も歌い、「泡沫サタデーナイト!」では、メンバーがDJに扮してメッセージを発するパートを卒業する佐藤が担当。佐藤は大きな声で「今日はみんなに謝りたいことがあります。握手会をちゃんとやらなかったり、たくさん遅刻したり、そしてブログを書かなくて、今まですみませんでした!」と反省の弁を口にした。
その勢いのまま、モーニング娘。のライブの定番曲「青春Night」「Help me!! (updated)」「One・Two・Three (updated)」「TOKYOという片隅」「君の代わりは居やしない」「愛の軍団」をメドレーで畳み掛けると、昨今のモーニング娘。の代名詞ともなったフォーメーションダンス、EDM楽曲のオンパレードに、ファンの盛り上がりも最高潮に。
メンバーは卒業する佐藤やこの日のコンサートへの思いなどを語ると、ラストは「このまま!」「恋愛Destiny〜本音を論じたい〜」「What is LOVE」を歌い、本編は幕を下ろした。
アンコールでは、「よしよししてほしいの」「わがまま 気のまま 愛のジョーク」を披露。「わがまま 気のまま 愛のジョーク」では、佐藤が最後の落ちサビを歌い上げ、圧倒的なパフォーマンスの高さを見せつけていた。
そして、黒のレース生地にエメラルドグリーンのストーンを散りばめたドレスで登場した佐藤。この衣装は、“暗くなった会場にエメラルドグリーン色のペンライトが光る画”をイメージし、佐藤がステージ上から見ていた景色をデザインに落とし込んだという。
佐藤は「日本武道館のこのステージで、一面エメラルドグリーンに囲まれて、久しぶりのコンサートで、こんなに幸せな時間を本当にありがとうございました!」とあいさつすると、ラストに選んだ楽曲としてモーニング娘。’14時代の楽曲「笑顔の君は太陽さ」を披露。
歌詞の内容が今の自分の心境にぴったりで、楽曲を手掛けた恩師のつんく♂が書いたライナーノーツを改めて読み直したところ、その思いにも共感したことも大きかったという佐藤。パフォーマンスの途中には「大好きなメンバーにパワーをもらって。メンバーに拍手! 全スタッフさんに感謝を込めて拍手! (ファンの)皆さんに拍手」とメッセージを送り、さらに恩師のつんく♂に向けて「つんく♂さん、私にたくさんすてきな楽曲に会わせてくれてありがとうございました!」と、涙を見せながら感謝の思いを明かした。
全ての楽曲が終了し、終演となってもファンからの拍手は鳴り止まないでいると、佐藤は「きれいに終わったのに!」「はい、皆さんお帰りください!」と照れ笑いを見せていた。
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