12月16日、東京・秋葉原UDXシアターで映画祭「AkihabaraScreening2021」が開催され、短編映画「ママのふるさと」で主演を務めた田中美久(HKT48)が舞台あいさつに登壇した。
同作は熊本県の地方創生プロジェクト(地方創生―熊本映画編―)の2作目として制作された作品で、撮影は熊本・宇土市で行われた。熊本地震がきっかけで、亡くなった母親のふるさとを訪れることになった主人公(田中)が、幼い頃の母との思い出に触れていくという物語だ。
舞台あいさつには、熊本県PRマスコットキャラクターのくまモンも応援に駆けつけた。これには田中も「自分のソロコンサートにくまモンがゲストで来てくださったり、写真集を発売しときにくまモンも登場してくれたり、結構仲良しです! 久しぶりに会えてうれしかったです(笑)」と笑顔。
くまモンが退席したあとは映画についてのトークが行われ、「外での撮影は(演技が)うまくできても風の音が入ってダメになったこともあって、大変でした。ネタバレになるので詳しくは言えないんですけど、途中、感動的なシーンがあって、そのシーンも大変で。監督さんからアドバイスをいただきながら頑張りました」と撮影での苦労を語った。
一番好きなシーンを聞かれると、「私の幼い頃を演じてくれてる女の子がいるんですけど、その子が天使みたいにかわいいんです! 自分の小さい頃の役なので、一緒にいることはないんですけど、回想の中という設定で一緒にいることができました。ちょっと独特なシーンなので、そこも注目してもらいたいです」と回答。
最後に、「私は熊本が地元なので、宇土市で撮影できたのがすごくうれしかったです。宇土の名物もたくさん食べられたので、『いいところだなぁ』って思いました」と撮影時を振り返り、「この作品を見て、たくさんの方に熊本県、そして宇土市を好きになっていただきたいです。『ママのふるさと』は、家族というかけがえのない存在がどんなに大切かということを実感できる作品なので、ぜひグッと来ていただけたらいいなと思います」と、地元・熊本と映画の魅力を伝え、舞台あいさつを締めくくった。
イベントでは“地方創生―熊本映画編―”1作目の「彼のふるさと」も上映され、主演を務めた“ミスくまもと”の田上知佳も登壇した。
◆取材・文=田中隆信