氷室京介(Vo)、布袋寅泰(G)、松井恒松(B)、高橋まこと(Ds)によって活動した伝説的ロックバンドBOOWY「B・BLUE」「ONLY YOU」「MARIONETTE」といった大ヒット曲で一斉を風靡し、人気絶頂の1987年に解散した。今年結成40周年を迎え、メモリアル記念として、WOWOW歌謡ポップスチャンネルの音楽情報番組・『飯尾和樹とコムアイの音楽クエスト』で『BOOWY結成40周年記念特集』が放送される。解散から30年以上経つ今なお熱い支持を受け続けているのはなぜなのか? 今回は、BOOWYのドラマー・高橋まこと氏にインタビューを行い、その魅力を探った。※「BOOWY」の2つ目のOはストローク符号付きが正式表記。
初対面で氷室京介と電話番号を交換、「ドラムを叩くので何かあったらよろしく」
――まず、高橋さんの現在の活動を教えてください。
BOOWYを辞めた後に、De-LAX、GEENAというバンドで活動していて、解散してからはソロのドラマーとして、アーティストのバックでドラムを叩いてました。震災後はチャリティーをメインに継続して続けています。例えば、チャリティーライブでアマチュアの子たちと一緒にBOOWYの楽曲を演奏したり、ドラムや音楽を教えることをメインにしています。
活動拠点でもある太田(群馬県)でドラムクリニックをやってるのですが、プロの先生が教える指導ではありません。ドラムの楽しさを知っていただく感じで“何でも教えるよ”っていうゆるいスタンスです。
――今回、『BOOWY結成40周年記念特集』が放送されますが、高橋さんにとってどんな心境ですか?
普通のロックバンドは、活動休止や解散後に2、3年は伝説として語り継がれるんだけど、10年以上経ったら、「そういうバンドもいたね」って言われるのが普通ですよね。そう考えると、30年以上経ってもまだ“伝説扱い”されているのは、不思議な気がします。ありがたい気持ちはあるけれど、「何がそこまで伝説として、語り継がれているのか」をよくわからないんだよね(笑)。
――高橋さんが、BOOWYに加入するきっかけとなった出来事を教えてください。
東京でアルバイトを続けながら、いろいろなアーティストのバック演奏の仕事などをやっていました。そしたら、ある日一緒に仕事をしていたギターの友達が、「今度、ロフトにすごいバンドが出演するから、観に行かない?」と呼んでくれて、それがBOOWYとの出会い。
その時にBOOWYがドラムの正式メンバーを探しているという話で、「まこと、ドラム叩くんだったらこのバンドどうだ?」みたいな流れになりました。
メンバーを紹介するからって楽屋に連れていかれて、初対面で布袋がスゲーでかいと感じたし、氷室も派手な衣装で目つきが悪く感じて(笑)。それで、氷室と電話番号を交換して、「ドラムを叩くので何かあったらよろしく」みたいな感じで。
それから一ヶ月くらい連絡がなかったんだけど、突然電話が鳴って、「スタジオにいるんだけど遊びに来ませんか?」と誘われました。そこで『イメージダウン』という曲のカセットテープを渡されて。後日、セッションをしてみて、「来月もロフトでライブがあるんですが、ドラムを叩いてくれませんか?」という話になって。合宿にも一緒に来てほしいといわれて、リハーサルを繰り返していったら、そのまま正式メンバーになっていましたね。
――高橋さんは、他のメンバーと比べると少し年齢が上じゃないですか。やんちゃなメンバーをまとめるみたいな役割だったのでしょうか?
そんなことは、全くなかったですよ。年上だからって意見を言ってたら、ダメだと思う。郷に入ったら郷に従えって、一緒になって騒いでましたね。レコーディングの合宿所での麻雀がキッカケで親睦を深めたのが大きかったかな(笑)。
飯尾和樹とコムアイの音楽クエスト
https://www.kayopops.jp/feature/music_quest/『BOØWY結成40周年記念特集』
放送日:12月25日(土)
放送時間:20:00~21:00
MC:飯尾和樹(ずん)、コムアイ
ゲスト:はなわ (半角)スペシャルコメントゲスト:高橋まこと (Ds/BOØWY)