――キャラクターを演じてみて、この物語に共感したことはありますか?
ペッペ:アベーレは、最初は女性が好きで遊ぶために日本に行くんだけど、結局日本で生活したら、そこにいる女性と恋に落ちて日本のことを深く知り、住むことになっていく。性格的にもちょっと似ているんだけど、どんどん日本のことを好きになっていくのは僕と同じです。
パオロ:3人が最初に日本に来たときと物語のラストでは、気持ちはもちろんイタリア人と日本人の関係がかなり変わっていて…。その変化はすごく面白いし、実際にあることだなと思いました。そしてアンジェロはイタリア料理をみんなに教えていましたが、その文化を伝える姿はいいなと思いました。
ベリッシモ:シモーネは最初、日本人のことを信用していないので敵対心があるんですが、少しずつだけど心に変化が出てくる。その変化する姿は見てもらいたいです。そして変化するために色んな発見をしていくのも面白いです。これは僕らイタリア人だけでなく二宮さんが演じた速水などみんなが最初と最後では気持ちがちょっと変わっている。人と出会うってこういうことかなと思います。すごくいいお話しです。
――最後に見どころポイントを教えてください。
ベリッシモ:監督に聞いたら、ここまでイタリア語が多いドラマは今までなかったと言っていて。イタリア語を学んでいたり、なじみがある人は懐かしかったりすると思います。そしてこれまでイタリアに興味がなかった方は、この作品きっかけで興味を持つようになるんじゃないかな。もちろん、字幕もあるし、わかりやすい発音でセリフを言っているので、難しくはないですが…。
ペッペ:イタリアに興味を持ってくれるとうれしいです。あと見てほしいシーンはお風呂シーン。3人で入っているので、女性の方はぜひ見逃さずに楽しんでください(笑)。パオロはこのためにダイエットをしたので。
ベリッシモ:オーディションのときの写真はおじさんみたいだったのに…。すごく鍛えて、本当に凄いよね。
パオロ:10キロ痩せましたね。でもお風呂のシーンはよりいい筋肉を見せられるようにと思っていたんだけど、スケジュール的にその前に歌のシーンがあって…。本当は水を飲まないでお風呂のシーンをやりたかったのに、歌うときは水を取らないと上手にできないので本当に困っちゃいました(笑)。
ペッペ:そんな面白いシーンもあるので、ぜひ楽しんでください。
取材・文=玉置晴子