“カミングフレーバー”MIYO、HINANO、MIZUKIが2021年を漢字1文字で振り返る「もう“波”に乗ってしかない!」
息を吸う音にもこんな使い方があったんだって驚きました(HINANO)
――あと、今作は呼吸音や加工された歌声が入っていたり、間奏がかなり特徴的ですよね。
MIYO:(アレンジの内容は)聞いてなかったから、完成した音源を聞いて「私たちの息が入ってる!」ってすごくビックリしました(笑)。ちゃんと誰がどの部分っていうのが決まっていて、振り付けもリンクしているんですよ。
HINANO:必死さや苦しさがこの息遣いだけですごく増した感じがして、この曲にピッタリの演出だなって思いました。本当はなかったんですけど、ラストにも息遣いが付いて、それで最後まで緊迫感が続くなって思ったので、息を吸う音にもこんな使い方があったんだって驚きました。
――今回のレコーディングで工夫したことや大変だったことを教えてください。
HINANO:今までも聴いてくれる方に伝えようって必死だったんですけど、今回一番難しかったなって思うのは、苦しさやそういう感情を歌で表現することです。
戦いを思い浮かべるような歌詞が多かったので、シリアスな空気感で相手に向けて「前を向け!」「頑張れ!」「私がいなくても君ならできる!」とか、そういう気持ちを込めるのがすごく難しかったです。
でも、完成した音源を聴いたらメンバーそれぞれの伝え方ができていて、新しいカミフレの一面を見られたなって思いました。
MIYO:HINANOは2番のサビを担当してるから、めっちゃ大事なんですよ!
HINANO:1番のサビは全員で歌ってるんですけど、2番のサビの始まりを私1人で歌うからこそ1番のサビよりもインパクトがないといけないし、もちろん弱くなってもダメだから、その期待に応えなきゃっていうのが一番のプレッシャーでした。でも、私なりに気持ちを込めて歌ったので、伝わればいいなって思います。
MIYO:私は地声が低くて、歌はキーに合わせて高くしていたんですけど、この曲は結構キーが低いんですよ。
私の歌割りも低い音が多くて、「話し掛けているように歌って」と言われたので、そうやって歌ったら本当に自分がしゃべっているみたいな歌になって、スタッフさんから「すごく似合う」とか「歌いだしにしてよかったよ」って言っていただけました。
この歌いだしで聴いてくださる方の心をつかまないといけないので、歌いだしにぜひ注目してほしいなって思います。
MIZUKI:私は「またいつしか 夢の途中で 君が笑ってくれたら それだけでもういいよ」っていう歌詞とか、切ないシーンを歌うことが多かったんですけど、その部分をレコーディングした時にスタッフさんが「MIZUKIさんにしか表せない切なさみたいなものがすごく良い」って褒めてくださったんです。
自分が得意な歌のジャンルがまだ分からなくて模索中だったんですけど、「多分MIZUKIさん、切ない歌が得意なんじゃない?」って言ってくださって新しい発見をすることもできたし、重い雰囲気の歌詞の中でちょっと希望を与えてくれるようなこの部分が個人的に好きだったりもしたので、この歌割りはすごくうれしかったです。