今話題のイケメン昆虫ハンター・牧田習。「三度の飯より虫が好き!!」と公言し、テレビ番組にも多数出演。今年1月にはNHKプロデューサーの目に留まり「ダーウィンが来た!」にも出演を果たした。
幼少期から昆虫好きで、ついには昆虫のために地元・兵庫から北海道大学へ進学。その後、東京大学大学院(農学生命科学研究科)に進み、現在は大英博物館やオックスフォード大学など海外の研究者と協同で昆虫研究を行い、新種を発表し続ける。
そんな彼が虫たちの知られざる生態を面白おかしく解説する本連載。第11回は“クリスマスツリーの飾りにおススメ”!? ミノムシに注目!
枝や葉っぱで冬を越す性質を利用して…
今日はクリスマスイブですね! 街中にはクリスマスツリーがたくさん飾られていますが、そんなツリーの飾りに僕がオススメする「昆虫」がいます。
それは、ミノムシです! ミノムシというと、小さな枝などを体につけて、ぶら下がり、冬を越すことで知られる昆虫ですが、このミノムシをカラフルに大変身させることができちゃうんです!「ミノムシの色がカラフルになるの⁉」と不思議に思った方も多いかもしれませんが、ミノムシの真の姿を見ていきましょう。
まず、「ミノムシ」とは「ミノガ」というガの幼虫のことを言い、他のガやチョウと同じく、イモムシ状の体をしています。春から夏にかけて卵からかえった幼虫たちは葉っぱなどを食べて育ち、冬が近づくと口からネバネバした糸を吐き、小さな枝や葉っぱなどで体を覆い寒い冬を越すのですが、ここがポイントです!
このミノムシたちが体にまとう枝や葉っぱですが、実はこだわりは一切なく、なんでもいいんです! そのため、冬を越す準備に入った裸のミノムシたちのそばにカラフルな折り紙などを小さく切って置いておいたり、ミノを剥がして着せ替えてさせると、カラフルなミノムシが完成します。それをクリスマスツリーに置いておくと、素敵な飾りとなって彩ってくれますよ!
もうクリスマスイブなので、今年は間に合わないかもしれませんが、来年こそは色鮮やかなミノムシツリーを作ってみてはいかがでしょうか?