アイドルグループ・SKE48の選抜メンバーとして活動する傍ら、2021年から東京女子プロレスのリングに上がっている荒井優希。10月にはタッグマッチでアジャコングと対決するなどプロレスファンからも注目を集めると、12月14日に発表された東京スポーツ新聞社制定の「2021年度プロレス大賞」では“本気の姿勢”が評価され、新人賞に選出された。
だが、SKE48の選抜メンバーの荒井が、なぜプロレスのリングに上がろうと思ったのだろうか。荒井にインタビューを行い、その理由やアイドルだからこその自身の強み、さらにプロレスを経験して感じているという変化などについて話を聞いた。(※インタビューは「プロレス大賞」発表ならびに12月18日に行われた荒井の年内最終戦以前に実施)
「他の誰かがやっていることを想像すると悔しかった」
――まずは、改めて東京女子プロレスに参戦することになったいきさつや決断した理由から教えてもらえますか。
DDTプロレスリングの高木(三四郎)社長からお誘いを頂きました。「豆腐プロレス」(2017年テレビ朝日系)のイベントやDDTさんの試合にも1回出たことがあったんですけど、「もう二度とやらない」と思っていたので、お話を頂いた時はびっくりしました。
高木社長が見たのはDDTの方で、かかと落としをしてるのを見て、スカウトしてくださったみたいです。プロの選手の方とリングに上がって難しさをすごく痛感したので、もうやることはないだろうなって思っていたんですけど、「何かやってみたい」っていう気持ちが強くなっていた時でしたし、「私がやらなくても誰かがやるんじゃないか」「SKE48のメンバーじゃなくても他のアイドルがやるかもしれない」って思った時に、他の誰かがやっていることを想像すると悔しくて。
悔しい思いをするんだったら自分がやりたいと思って、とりあえず2021年いっぱい、途中で嫌になるかもしれないけど年内は頑張ろうと決めて、始めました。